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シャドーダンス2 東京炎上作戦  作者: 六青ゆーせー
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101/166

101戦略

誠達は、青いパステルカラーが無残に打ち砕かれた、コンクリートの壁面に並ぶ4人の男と向き合っていた。


彼らは、誠が首まで埋めた床を一瞬で破壊し、誠達と向き合った。


瞬間、誠は透過を使った。

地下2階から、地下四階に、自分と仲間を落としたのだ。


「うわっ!」


井口が叫ぶ。

不意を突かれた井口は尻餅をついたようだが、誠を含めた他の4人は、おおよそ予想していたようで、スマートに着地が出来た。


「すいません、井口さん、何も言わずに…」


誠は謝るが、ミオが、


「いや、あの場合では仕方が無かった。

あの4人と同時に当たるのは、たぶん甲冑男と当たるよりも厳しいからな」


ミオは甲冑男ナイトと戦った手応えを思い起こし、唸っていた。

防御と腕力に特化した影繰り、とはいえ、あそこまでミオのパンチが効かない奴も珍しかった。


しかもレディの分銅を、槍で突いて逸らす、などかなりのテクニシャンでもあった。


「しかし、あの甲冑男が死んだだけでも、まだ我々に利がある、とは言えるだろう」


「それなんですが…」


誠は眉をひそめる。


「あの銃使いとノコギリ使いを美鳥さんが蝶で覆うのは、僕も目視しているんです。

でも、彼らは生きていた…」


「甲冑男が生きている、と言うのか!」


ミオは愕然とした。

なんだ、このゾンビの群れを相手にしているような感覚は…。


ハラり、と天井から埃が落ちてくる。


誠は上を見上げ、


「彼らは、バラバラに分かれて行動を開始しました」


「はっ、なんだそれは!

俺たちが一対多で襲っても、別に問題ない、とでも言いたいのか!」


レディがキレた。


「そんでも、一人ぃ時間取られてたら、別の奴っちゃ何するんやろね?」


高屋が唸る。


「待って、

そもそも彼らの目的は起爆装置と、そしてコンピュータ-に保管されている情報でしょ?」


美鳥の言葉に、あっ、と誠は気が付いた。


「それらは、永田さんたち指令室に接触すれば、自ずと判ることです」


「本部を狙っているのか、確か、あそこには永田さんを含めて3人しか影繰りがいない、って言っていたっけ」


井口が思い出す。

えっ、と、とレディは、


「永田さんと、後は佐藤副長が影繰りだよな?

もう一人は?」


ハァ、と美鳥は溜息をつく。


「吉岡先生でしょうね」


誠は、誠に影の治療を教えてくれた吉岡先生の香水の香りを思い出した。


「危ないですね」


「あ、お前知らないのか。

吉岡先生は、人間を治すのと同じくらい、壊すのも得意な鋼鉄の女なんだよ」


レディは面白そうにクククと笑った。


「連中、うっかり医療棟に迷い込んだりしたら、それで壊滅もありうるぜ」


「あなたと同じよ。

脳の動脈を塞げば、人は気絶する。

先生はお医者さんだから、そんな人間の体の構造は無尽蔵に知り尽くしているのよ。

どんなに体を強化しても、先生にかかれば秒殺されるわ」


誠達は視線を交わした。


「つまり医療棟は先生に任せればいいわけだから…」


レディが言った。


「…手近かなところから、一人づつ潰していくか」










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