前へ目次 次へ PR 56/162 第56話 「止めとくわ」 「なんでだ? 情けか?」 「いいえ、合理主義でよ」 その巨漢は含み笑いをして立ち上がり言う。どこまでもはっきりしたちょび髭だなあ。 「俺っちはマクチテだ。さっきはすまなかった。俺の方ががきだったぜ。ぐははは」 先ほどの美男子剣士が、つかつかやって来た。ばつの悪そうな顔つきだ。もしかして、この人たちパーティーを組んでいたかしら? 「無礼をお詫びする、マクチテを容赦してやってくれないか? 決して悪い人間ではないので」