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第55話
「お前はこれから事故死するんだ。つい棒が当たって頭蓋骨がさ割れ――」
私は力のある言葉を紡ぐ。相手は棒を神速でついてくる。ボクサーのパンチをかわす要領で顔を移動させ、呪文名を紡ぐ。
「メテロス!」
稲光が室内にはびこる、しかし相手も引かない。渾身の一撃をないで放つ。
バチバチバチ、バギャギャチャ。
棒は焼け焦げ、さらさらと灰になり、床に散る。相手は武器をなくし「くそ」と悔し気な声をあげた。そいつは「ほら、やれよ、焼き殺せ!!」とのたまう。床にあぐらをかいて座った。潔い。




