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第35話

 私の放った雷撃呪文が道場生を気絶させた。まあ、手加減しているけどこんなもんよ。


 私ってやっぱりこともなげに天才と言えるぐらいはあるわね。もとい大天才……もとい神童……。


 ここは街にある魔法道場のひとつ。魔法を鍛える場所だからそう汗臭くもない。


 そこには道場主やら師範やら弟子やらが大勢いて私の周りで観戦している。彼ら彼女らは黒いローブをはおっている。魔法使いらしいなあ。私の応援はミンとオルストラスとマルテスシス。


 私が今一人目をやっつけると仲間たちは歓喜していた。オルストラスはこう言う。うんうんうなずきながら。


「さすがは私のモリシス。なかなかやりますね。この調子で看板を取ってしまいましょう。まあ、簡単でしょう。ねえ、ミン?」


 ミンはパチパチの盛大な拍手を止め笑顔で「はい!」と言った後こう口にした。


「モリシス様が敗北することはありません! 彼女は神に選ばれし者ですもの! そうですよね、マルテスシス様?」


 マルテスシスは上気した顔で「もちろん」と言葉を発しさらにこう話す。凄く嬉しそうなのは仲間だからよね?


「僕のモリシスは不敗です。彼女ほどのパーフェクトな女性は絶対に勝つことを約束されているのです! ああ、僕のモリシス……」


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