第28話
ここはアマーいスイーツの香りが漂うお店。店外にすら漏れ出すほどだ。焼き鳥やさん並みだ。
私はミンとルクエシスと共に来店し敷居をまたいだ。ここはマカロンのお店。「いらっしゃいませー!」と歯切れの良いハキハキした挨拶をとばすイマドキな洗練された格好の店員さんたち。
私たちはキャッキャッウフウフ言いながら透明の陳列ケースを眺める。いろいろな色のマカロン達が早く食べてよと言いたげに味別に一直線に並んでいる。
屈んで下の方の黄色いマカロンに視線を落としていたミンがこう言った。
「私はこのチーズマカロンを三つください!」
私は「ミンってチーズ好きだっけ?」と聞くとはちきれんばかりの笑顔で「はい。モリシス様!」と返す。
そうだったのか、じゃあ今度の誕生日にはホールのチーズケーキでも贈ろうかな?
次に選んだのはルクエシスだ。この子と親友になっておいたら破滅を防げるのでは? 等と脳髄をよぎる。その子はこう口にした。
「私はチョコレート味を三つください。一番輝いて見えたので……」
店員さんがそれらを準備しているのを横目に見つつ私は顎に手の甲を当てこう言葉を投げる。
「私はベリー味にしようかしら。それを三つちょうだい。どれも美味しそうだけど……」
私たちは席につき談笑しつつマカロンをパクつく。ああ美味しいわあ。ちなみに席は私とミンがならんで座り私の正面にルクエシスが腰かけている。




