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第21話

 ここはフラワーショップ。赤、青、黄色と花花が素敵な美しい姿で売られている。


 私は花のいい匂いにつられ蜜蜂か蝶になった気分。ほんと、芳香がするわ。お花ってやっぱり良いわね。


 私は白ユリに目がとまった。なんて上品な花なのだろう。お店の天井からさす照明でまるでスポットライトをあびたかのようだ。


 大きな花瓶のような容器から一本それを取り出してみる。手触りもすべすべしていていい感じ。


 花瓶のような容器に貼られた値札を見て買うことにする。リーズナブルでお買い得みたいだし。


 私は店内をあちこち歩き回り観賞する。バラやスズランや観葉植物まで売られていた。


 私は水をやらなくてもオッケーという観葉植物に興味をそそられたが意外に高い値段で諦念……。


 女性店員さんがレジをすまし鉢植えのお花に黄色いジョウロで水をかけていたので話しかけてみた。


「すいません。最近の売れ筋のお花はなんですか?」

 それに相手顔をあげ、ジョウロも上げてニッコリ。二十代前半の女性だろう。顔の作りも良く小動物みたい。


 男の人だったらハグしたくなりそうな感じ、体格も細く華奢な感じ。彼女はゆっくり安心する声音でこう言葉を投擲。


「はい、当店ですと……こちらの赤いもの等が人気です」


 私はそれを見て確かに可憐なムードを放ついい花だと思いそれも購入した。


 私の部屋にはそれから数週間、花のなんとも言えない癒しムードと香りに溢れていた。


 破滅人生を少し忘却、失念できて良かった。

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