第3話 俺たち、たった今スポーンしたばかりなんですが!(第5部)
スディスタの村に夕闇が迫っていた。広場に四人の悪友たちが再集結する。
驚くべきことに、彼らはとんでもないお宝(戦利品)をかき集めていた! ……まあ、サンズを除く全員が、だが。
マイクはパンパンに膨れ上がった財布をポンポンと手で弾いていた。ざっと見積もって三万ヴェンヌはあるだろう。
エドワードは得意げに胸を張っていた。彼は何も売れなかったが、なぜか自慢げに五千ヴェンヌの小袋を大事そうに撫でている。
そしてイツロウは……二人の超絶美女に両脇を固められながら、軽快なステップを踏んでやって来た。
美女たちは彼にうっとりとした熱いウィンクを投げかけ、キャアキャアと黄色い声を上げながら酒場へと戻っていった。
小柄なブルネットの少年は、もはや歩く金塊と化し、全身が金ピカに輝いていた。
右手にはあり得ないほど巨大な金袋が握られ、十本の指という指にはこれ見よがしに宝石をあしらった指輪が光り、首にはいくつもの重そうな純金のネックレスがグロテスクなほどジャラジャラとぶら下がっていた。
彼は成金特有の陽気な口笛を吹きながら近づいてきた。
「イツロウ!!」仲間たちは尊敬と嫉妬の眼差しで目をひん剥き、一斉に叫んだ。
「お前、一体どうやってそんなに稼いだんだよ!?」マイクが顔を引きつらせながら絶叫する。
「これでついに屋根の下で寝れるし、まともな飯も食えるぞ!」エドワードはイツロウの宝石まみれの手を、すがるようにガシッと力強く握りしめた。
彼らは力強く頷き合い、希望に満ちた眩しい笑顔を輝かせた。
最悪のスタートを切ったとはいえ、ついに俺たちの輝かしい冒険が幕を開けたのだ!
もう何者も、この偉大な勇者たちを止めることはできない!
「はい、お巡りさん! さっき私に嫌がらせをしてきたのはこのクソガキです!」
エドワードはビクッと肩を震わせた。あのアーティファクト店の老人のしわがれた声を聞き、彼の希望に満ちた笑顔は瞬時にフリーズし、パリンと音を立てて崩れ去った。
残りの三人も、ゆっくりと首を回して恐怖に目を丸くした。
「ああーっ! やっと見つけたわ! 子供たちの周りをうろついていた不審な男よ!」女性の鼓膜を破るような金切り声が響いた。
激怒した母親がサンズをピシャリと指差しており、その隣には完全武装した屈強な衛兵が立っていた。
「な、なんだって!?」サンズは一瞬にして顔面蒼白になり、ガチガチと歯を鳴らして言葉を詰まらせた。
イツロウは一秒も無駄にせず見事な踵を返し、猛烈なダッシュで酒場へと逃げ込んだ。
しかし、酒場に勢いよく飛び込んだ瞬間、彼は酒場のマスターと話していた衛兵の、岩のように分厚い胸板にドンッ!と激突してしまった。
「ええ、間違いないですよ! なんだかよく分からない生意気なガキでした! そいつが酒場で大乱闘を引き起こして、あの可哀想な騎士様が犠牲になったんです……」
マスターはイツロウの顔を見てピタリと言葉を止めた。
「あっ、こいつだ! 戻ってきやがった!」マスターが目を血走らせて咆哮した。
イツロウが後退りする間もなく、二人の大男の丸太のような手が彼を乱暴に床に押さえつけた。
ジャラジャラジャラッ!と、成金の象徴である宝石や金貨が虚しく木の床に散らばる音が響く。
「お前を逮捕する!」衛兵が雷のように怒鳴り、彼の手首に冷たい鋼鉄の手錠をガチャン!と容赦なく掛けた。
「誤解だ! ただのひどい誤解なんだってば!!」イツロウは床に頬を無様に押し付けられながら、涙声で絶叫した。
外では、マイクが滝のような冷や汗をかきながら神経質に口笛を吹き、抜き足差し足でその場からフェードアウトしようとしていた。
その時、彼の露出した肩に、ズシリと重い手がガシッと置かれた。
「おい、デカブツ……お前も同行願おうか。本屋の女主人相手に、変態的な行為をしていたという通報が入っている」
マイクはギギギ……と錆びた機械のようにゆっくりと首を回した。彼の顔は、絶対的なパニックと絶望でムンクの叫びのように醜く歪んでいた。
数分後。護送馬車の重い鉄格子の扉が、ガチャンというけたたましい音を立てて閉められた。
きつく手錠をかけられ、汚い藁の上に放り出された四人の悪友たちは、薄暗闇の中でお互いを無言で見つめ合った。
ガタガタと揺れる馬車の中で、彼らの脳は完全にショートしていた。
「「「「お前ら、一体どうやったらこんな状況になるんだよ!!」」」」
四人は突然声を揃えて爆発し、顔を真っ赤にしてお互いを指差して非難の声を上げた。
自分以外の三人が、これほどまでの短時間で、一体どんな奇跡的な大バカをやらかして逮捕されたのか……彼らの誰一人として全く理解できていなかった。




