↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
62/67

第23話 美女とポンコツ(第3部)

(くそっ! あの役立たずのエドワードめ、黙ってられないのかよ! どうやら、この運命の女(ファム・ファタール)に立ち向かわなきゃいけないのは、やっぱり俺一人らしい。)


彼女が俺の頭へ手を伸ばしてくる。……また髪の毛を掴む気だ。行動が読みやすすぎるぜ!


「この動きは見切ったぜ!」


ゴツンッ!!


「いっ、でぇぇっ!?」


「えっ……あ、あ、大丈夫、サンズ!? その……つまり、今のは一体何をしようとしたのかしら?」


(ば、馬鹿な。俺が完璧なタイミングでカウンターを仕掛けたのに、完全にブロックされただと!?)

俺のステータスがどん底で、この世界の制限のせいで魔力も使えないことは分かってる。だが、まさか俺の決死のタックルをいとも簡単に防ぐなんて……。


しかも、勢いよくぶつかったせいで、俺の方がダメージを食らって尻餅をついてしまった。ドスッ。


彼女は驚いたような顔で、上から俺を見下ろしている。……なぜ顔を赤らめているんだ? なぜ小刻みに震えている? なのに、その口元にはまだ凶悪な笑みが浮かんでいる。


「……なるほどな」

「はい?」

「俺の攻撃は、半分効いてるみたいだな。見ろよ、お前震えてるじゃないか。俺が痛みのあまり今にも泣きそうになっているというのに、お前は自分が窮地に立たされたことを認められなくて、羞恥心を感じているんだろ!」


エリザベスから徐々に凶悪な笑みが消えていく。そして、少し顔を背けた。……まるで俺を哀れむかのように? ん、口元を隠したぞ?


(あっ、分かった。俺を馬鹿にしてるんだ。)

カウンターを防ぐための卑劣な一手を準備してるに違いない。窮鼠猫を噛むって言うだろ。泣きそうな奴ほど失うものがないから怖いってこと、彼女も分かってるんだ!

……俺のこと、そんなに恐ろしいか?


「あ、あの……鼻血、出てるわよ……」

「えっ?」


鼻元をスッと撫でると、赤い血が数滴手に付いた。……エリザベスにタックルしようとしてぶつかっただけで、ガチで鼻血を出したのか、俺!?


(……俺の方が彼女を過小評価していたのかもしれない。)


「ティッシュ、いるかしらサンズ……? べ、別にあなたを助けたいから渡すわけじゃないのよ! 絨毯を汚されたくないから言ってるだけなんだから! そ、そうよ、絨毯のためよ!」

「どうやら、お前のことを見くびっていたようだな。警告しておく、次が俺たちの最後の戦いになるぞ!」


最高に威圧的なセリフを叩きつけた後、俺はティッシュをひったくって全力で逃走した!

一番驚いたのは、なぜか彼女が俺をあっさりと逃がしてくれたことだ……。


(きっと、これ以上俺とやり合うリスクを避けたかったに違いない! よっしゃ、日誌の続きにこの大金星を書き残してやるぜ!)

ぜひページ一番下の【☆☆☆☆☆】から星評価やブックマークでの応援をお願いいたします!

皆様の応援が執筆の原動力になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。