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フォー・ブロス・イン・アナザーワールド!〜チートなし、ハーレムなし…ただ4人のダチが自分たちだけでやっていくだけ!〜  作者: Ronin_13
第3章 — 策略であれ団結であれ、俺たちは見事ボスを打ち破った!(※まあ、半分だけだが)
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第15話 最初のボスとバトル? いや、パスで。(第1部)

「逃げるぞ、お前ら! 今すぐだ!!」


マイクがパニック状態で本屋に駆け込み、3人の仲間が朝食をとるために起きたばかりのリビングへと、猛牛のように飛び込んできた。


少しの沈黙が流れた。残りの3人には、その情報と、口に入れたパンを消化するための時間が必要だった。


「あのなマイク、他の地域で可愛い女の子を見つけたんなら、お前一人で行ってこいよ。俺たちの中で一番足が速いんだからさ」

紅茶を一口優雅にすすりながら、エドワードが適当に答えた。

「そういう問題じゃねえ! あ、待て、ちょっと俺が慌てすぎた。だからお前ら真面目に聞いてくれないんだな」


マイクは仲間たちのそばにドカッと座り、自分で紅茶を注いだ。そして、震える手でその飲み物を一口すすった。


(おお! これめちゃくちゃ美味いな)と、一口ごとに目を見開いて味わうマイク。


「クソッ、お茶飲みに来たんじゃねえんだよ!!」

「おい! 気をつけろ、それ高級な陶器だぞ! お前のミスの弁償、俺たちにさせる気かよ!?」

マイクが容赦なくテーブルに放り投げたカップをキャッチするため、テーブルの上にゴールキーパーのように腹ばいで飛び込みながらイツロウが叫んだ。


「マイク、朝っぱらからそんな興奮すんなよ。仕事中のサンズを見てるみたいだ」

「一緒にすんじゃねえ!」

サンズはエドワードに中指を立てて文句を言った。


マイクはドンッ!とテーブルを強く叩き、自分に注目させた。3人の仲間はビクッとして、ようやくマイクの言葉に耳を傾けた。


「よく聞け。今朝、クエストを探しに酒場に行った時……」

「胸の谷間を探しに、だろ」

「冒険者のグループが、この地域に迫ってる『脅威』について話してるのを聞いたんだ」

「豊満なボディの女将さんのグループ、だろ」

「この辺りに、ヤバいモンスターか『魔王の魂の欠片』がいるかもしれないって話してたんだよ!!」


イツロウはピタリと黙り込んだ。


「そのモンスターって、お前の女に対するいやらしい視線のことか?」

「で、そのヤバい奴が、このスディスタの村にやって来る可能性が高いらしい!」

「お前のベッドに、ってことか?」

「クソッ、エドワード、ぶっ殺す!!」


マイクは野獣のようにエドワードに飛びかかり、床に押し倒した。その喧嘩の隙に、サンズは仲間たちのケーキやペストリーをちゃっかり横取りして頬張っていた。


「俺をチビだと見下すのもいい加減にしろよ? まぁ、この身長でも急所は狙えるがな——グホッ!」


エドワードがまともにマイクの巨体に勝てるわけがなく、彼は『卑怯者の手・その3(股間攻撃)』を使った。


しかし、マイクはニヤリと笑い、エドワードの手首をさらに強く握りしめた。


「馬鹿め! 俺の股間の息子は、あの日のイツロウの蹴り以来、毎晩この手の急所攻撃に対する『無敵の訓練』を積んでるんだよ!」

「痛い! 痛い! 痛い! お前が悪いんだぞ、マイク! サンド・ブラスト(ただの砂かけ)!!」


バサァッ! 開ききったマイクの目に、ポケットに忍ばせていた砂の塊が直撃した。


「め、目がぁーっ!!」


結局マイクは、彼の目に砂を投げ続けるエドワードにあっさりと制圧された。


いつものことだが、エドワードはどんな状況に置かれようと、手段を選ばないため絶対に喧嘩で負けたことがない。


「エドワード、マイクはマジだと思うぞ」

「は? お前まで言うのか、イツロウ? まあ、お前が言うなら少しは信憑性があるな。ごめんよマイク、てっきりお前、また下半身でモノを考えてるのかと思ったぜ」

「謝っただけ……マシか……」

マイクはそう吐き捨て、床に頭を突っ伏した。


コンコンコン。本屋の玄関のドアを叩く音がした。


「エドワード・ニシムラ様宛ての手紙です!」


数分間の強制的な仲直りの後、サンズとエドワードは手紙を凝視していた。頭の中にある疑問はただ一つ。なぜ他の誰でもなく、エドワード宛てなのか?


「うーん……」

エドワードは、考え込むような表情の裏に、ある種の重いトラウマを隠しながら手紙を手にしていた。

「ふむ、ふむ……」

サンズはあごに手を当て、名探偵のように目を細めながらゆっくりと頷いた。


「早くその手紙を開けてよ! くだらないことに付き合ってる暇はないのよ――ラスボスに遭遇しちゃうかもしれないんだから!」

「そ、そうだよ、エドワード、お願いだ。マイクが理性の声から一番遠い奴だってのは付き合いの長さから分かってるけど、今回ばかりはマジで逃げなきゃ」

「なぜそういう結論に至ったか、いちいち説明しなくていいから……」


エドワードは一瞬ためらったが、ついに封筒を開け、手紙を半分だけ引き出し……そしてすぐに見なかったことにして中に戻した。


「焦らすな! 早く読め!」


サンズは自分の髪をかきむしり、右足を床に激しく貧乏ゆすりさせていた。


「嫌だ! 絶対に読まない!!」


その言葉が部屋に響き渡った。一瞬にして、グループの空気が真剣なものに変わった。


(まさか……)と、全員が心の中でハモった。


「あの呪わしい『偽のラブレター事件』以来、俺にはこれ以上こんなものを読むメンタルはないんだ!」


(ああ、単にトラウマを恐れて現実逃避してるだけか……)と、全員が心の中で突っ込んだ。


マイクがエドワードに歩み寄り、手を差し出した。


「よし、お前が読みたくないなら、俺が責任を持って読む」

「絶対ダメだ」

「じゃあ荷物をまとめろ、ここからズラかるぞ」

「それも無理だ」


イツロウは一分たりとも待たなかった。彼はできる限りの速さで自分の荷物をまとめ始めた。


「なるほど……それなら——不意打ちだ!」


マイクはエドワードの両手のひらを床にガッチリと押さえつけた。これでエドワードは魔法を唱えられない。すでに彼の手の下には砂の山ができかけていたが。


「『親愛なるエドワード・ニシムラへ。あなたの愛する雇い主、アンネステリアよ。この手紙をあなたに送るのは、あなたがこのグループの中で一番まともで大人だから。警告しておくけど、村にとんでもない災厄が降りかかるわ。あなたたちを保護するためでも、労働力として搾取するためでもなく書いているの……お願い! 今すぐ村から逃げて、できるだけ遠くへ行きなさい、私の可愛い宝物たち! チュッ ♪(´ε`)』」


サンズがそれを読み上げた後、エドワードとマイクは子供っぽい喧嘩をピタリとやめた。驚いたことに、エドワードはイツロウに加わり、猛スピードで自分の荷物をまとめ始めた。


仲直りし、完全に意見が一致した4人は、スディスタの村からできるだけ遠くへ、大都市ヘスティリアとは反対のルートで逃げることに決めた。


当然、彼らは荷馬のように大量の荷物を抱え、なけなしの冒険者の装備に身を包んでいた。


馬車に乗ることは避けた。というより、そもそも彼らの目的地に向かう馬車は、なぜか一台も利用できなかったからだ。


半日歩いた後、4人は休憩のためにキャンプを張ることにした。そこは見晴らしの良い平原で、マイクがリビングで言っていた通り、周辺にモンスターの姿は一切なかった。


彼の情報源は確かに正確だった。


「なぁお前ら、出発する前に食料を準備しておくべきだったんじゃないか……」

「今頃気づいたのかよ?!」

エドワードの言葉に、残りの3人が声を揃えて文句を言った。

「そんな簡単なことだと思うか? 俺たちが喧嘩してる間に村が空っぽになったって事実だけでも……」


(お前が手紙を読まないせいだけどな)


「……事態の緊急性を物語ってるだろ。次の村まで断食くらいできるさ」

「一理あるな。それに、パクったサンズの4万ヴェンヌがあれば、宿にも泊まれるし腹いっぱい食える」


突然、重苦しいオーラが漂った。復讐を渇望するドス黒いオーラだ。


「お前らだったのか!!」


サンズはギギギ……とゆっくりと仲間たちへ首を向けた。マイクはたった今、サンズの正当な報酬が入った財布を盗んだ犯人だと無意識に自白してしまったのだ。


サンズの額にいくつもの青筋がピキキッ!と浮かんだ。


「黙って引き下がると思ったら大間違いだぞ!」

「俺たちの意図を誤解してるぜ、サンズ。いいか、お前に1万ヴェンヌ残しておいたのは事実だ。でも、お前が苦労して稼いだ4万ヴェンヌには一切手をつけてない。そう、友達として言わせてもらう。お前は俺たちを救ってくれたんだ! まさにこういう時のために、お前の労働の結晶が一番必要だったんだからな!」

「俺のおかげだって言ったか? まあ……ああ、まさにこういう事態を予想してたんだよ! べ、別にいいさ、その財布は今の俺には必要ないし……」


サンズの表情は、厳しいものから混乱へ、そして絶対的な『見当違いの誇り』へと変わった。エドワードの計算し尽くされた言葉は、彼の耳に甘いメロディーのように響いていた。


「マジでお前最高だよ、サンズ。お前がいなきゃ俺たちどうなってたか」と、マイクも乗っかって付け加えた。

「ふん、まあいいさ……」

サンズはわざと無関心な態度を装い、中二病のダークヒーローのように腕を組んで答えた。

「あいつ、あんなダークでクールぶってるぜ。チョロすぎ」

盗んだ仲間の財布を見つめながら、エドワードがほくそ笑みながら短く呟いた。


他の連中がお荷物のサンズをヨイショしている間、イツロウは冷や汗をかきながら思考を巡らせていた。


ウェネリスが言っていたことを何度も頭の中で反芻し、彼は疑問に思った。

(なんでこんなに展開が早いんだ?)


彼女は『魔王の魂の欠片』について警告してきた。そして偶然にも今日、俺たちはその欠片の一つに直面する可能性があった。


だが一方で、ウェネリスはとんでもないクズだとも思った。


もし彼女がこういう事態になると分かっていたなら、せめて一日前には警告できたはずだろ!


「あのビッチ女神が!」

イツロウは歯ぎしりしながら、心底忌々しげに呟いた。

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