第6話 ますます絶好調!(第5部)
「よし、そこまで! 次だ!」裁判長が鼻の下を長く伸ばして急かした。その間も彼のいやらしい目は、癇癪を起こして激しく上下に揺れる検察官の胸元から片時も離れていなかった。
エドワードは若い司書の方を向いた。
「アナステリア夫人。証言によれば、俺の仲間は『ボールペン』の使い方を教える際に、あなたの身体に性的ないたずら(セクハラ)をしたとのことですが。事実ですか?」
アナステリアの顔がゆでダコのように真っ赤に染まった。
彼女の呼吸が危険なほど荒くなる。
「ええと……『いたずら』だなんて言いません……たしかに、とても近かったですけど……わ、私……彼が私の手を優しく握って文字をなぞってくれた時、彼の熱い吐息が私のうなじに触れて! とってもロマンチックだったんです!」彼女は両手を頬に当て、目に乙女チックな星を浮かべて熱弁し、もじもじと身をよじった。
被告人席で、マイクの顔が真っ赤になった。彼の巨大な肩がガクンと落ちる。『Bros before hoes... Bros before hoes...(女よりダチが先、女よりダチが先……!)』と彼は心の中で血の涙を流して叫び、絶対に彼女の愛に満ちた視線と目を合わせまいと、絶望のあまり両手で口を覆って嗚咽を殺した。
エドワードはパチパチと瞬きをした。法廷内に突如として満ちた、この場違いすぎる謎のピンク色の性的緊張感に少し顔を引きつらせた。
だが、彼はこのチャンスを逃さなかった。
「教えてください、マダム! その瞬間、あなたは少しでも不快に感じましたか、イエスかノーか!」
「いいえ、決して! 彼はこの大陸で最も純粋なジェントルマンです! 私、彼と結婚し——」
「はい、そこまで!」エドワードが食い気味に彼女の言葉を遮った。「老人の件と同じく、被害者からの恨みは一切なし! したがって、セクハラによる告発は完全に無効です! ありがとうございました、マダム!」
エリエナの眼鏡が、スローモーションのようにゆっくりと鼻から滑り落ちた。彼女は半開きになった口で、ヘスティリアの厳格な刑法をすべておかしな言葉遊びで解体していくこの悪魔のような高校生を見つめていた。
マイクはベンチの上で巨大なダンゴムシのように丸まっていた。『信じられねえ……グスッ……俺の完璧な奥さんになれたはずなのに!』彼は愛しの司書に向けてプルプルと震える腕を伸ばしかけ、もう片方の手で無理やり自分の胸元に引き戻しながら泣きじゃくった。
フェーズ3。秘密兵器だ。エドワードがイツロウに顎で合図をした。
小柄なブルネットの高校生が、ゆっくりと立ち上がった。彼は計算された重い足取りで前に出る。彼の顔は前髪の深い影に落ちていた。薄暗がりの中で、サイコパス特有の巨大な三日月の笑みだけが怪しく光っている。
彼は法廷の中央でエドワードと交差した。二人の肩がすれ違う。
額に滝のような冷や汗を浮かべた若い騎士が、その光景を凝視していた。
二人の高校生が何を囁き合ったのか彼には聞こえなかったが、エドワードの唇がはっきりとこう動くのを読み取った。『全部、吐かせろ』
セアリウス・ゴルトステリアの顔から血の気が完全に引いた。鎧の下で、両膝がカスタネットのように制御不能なほどガクガクと震え始める。
イツロウは法廷の中央でピタリと立ち止まった。エドワードは席に座り、王様のように余裕で足を組んだ。
「お前、そこの騎士。身分を明かせ」イツロウが絶対零度の氷のような声で命じた。
「セ、セアリウス・ゴルトステリアだ」屈強なはずの騎士が、ゴクリと唾を飲み込みながらどもった。
「教えてくれ、セアリウス。お前が俺のテーブルに強引に相席してきた時……もし俺があそこにいなくて、お前が腕に抱えていた二人の可愛いお嬢ちゃんたちと、お前だけでディナーを楽しめていたとしたら……」
イツロウはゆっくりと顔を上げた。酒場で見せたのと同じ、狂気に満ちた歪んだ笑みが彼の唇に張り付いている。
騎士はヒックとしゃっくりを上げた。瞳孔が針のように収縮する。『こいつ、やる気だ……。俺の恥部を全部、この法廷で暴露させる気だ……』
エリエナ夫人は致命的な危険を察知し、バネのように跳ね起きた。
「い……異議あ——!」
彼女はピタリと止まった。
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