第5話 俺たちのポンコツ担当がまたやらかした……(第2部)
女性はデスクの下に手を伸ばした。そして、サンズの『ルービックキューブ』を取り出し、重厚な木の机の上にコツンと不気味な音を立てて置いた。
「そして、サンズ・クジラ……。あなたが意図的に、抵抗力のない幼い子供たちに『呪われたアーティファクト』の疑いがあるものを与えようとしたというのは事実ですか? このように極彩色の色が単一のアーティファクトに密集しているのは、多重呪文が重ね掛けされている証拠です。目撃者の証言によれば、あなたがこの邪悪な物体を操作している間、子供たちは催眠術にかけられたように一点を見入っていたとのことですが」
「ち、違いますよ! 俺はただあれを売ろうと……」
部屋の隅で、書記官たちが手首を壊す勢いで羊皮紙に書き殴る。
ガリガリガリガリッ!
「そして、そこの『小僧』……」女性の絶対零度の声が響いた。
「お、俺ですか?」エドワードは自分の胸を指差して、怯えたチワワのように裏返った声を出した。
「アーティファクト専門店の老店主。彼はかつて、この地域で最も強力な魔術師の一人でした。彼の魔法の才能は、高位のエルフに匹敵するほどです」
エドワードはゴクリと重い唾を飲み込み、顔面を土気色に染めた。
「その偉大な魔術師が、あなたを恐喝と脅迫の罪で告発しています。発言を引用します。『俺を小僧扱いしていい気になってるみたいだが、あんたが子供を狙う変態ジジイだって広場の大勢の前で叫んでやっても、まだ笑っていられるかな?』……あなたは沈黙の代償として、彼に多額の金銭を要求したこともバッチリ記録されています」
ページを急いでめくるバサッという音と、部屋の奥で狂ったように紙を引っ掻く羽ペンの音が入り混じる。
エドワードはデスクの滑らかな表面に視線を落とし、血が滲むほど下唇を強く噛み締めた。終わった。完全に人生が終わった。
「最後に、イツロウ・ブルト」女性は冷酷な手つきで中指で眼鏡を押し上げ、締めくくった。「あなたにかけられた容疑をリストアップするまでもありません。あなた方のグループの中で、ダントツで最も重い大罪ですからね」
イツロウは微動だにしなかった。まるで恐怖のあまり魂が抜け出て、カチコチに固まった蝋人形のようだった。
「まあ落ち着いて、エリエナさん……」突然、隣の男が穏やかな声でなだめた。「これは単なるルーティンの尋問だという約束だったでしょう」
彼の声は再び、甘いほどに落ち着いたトーンに戻っていた。
「どうしたんだい、若者たち。ずいぶん緊張しているようじゃないか。冷たい水でもどうだい?」
彼は透明な水がなみなみと注がれたグラスを、テーブルの中央へスーッと滑らせた。
「あ、ありがとうございます! ちょうど喉がカラカラだったんですよ!」サンズが空気を読まずに嬉しそうに叫んだ。
彼はグラスを手に取り、ゴクゴクと一気に飲み干した。エリエナは微動だにせず、実験動物を見るような冷徹な目で彼を観察していた。
「さて、若者たち」男は安心させるような微笑みを浮かべ、両手を組んで話を再開した。「私の同僚が今読み上げた内容が、事実かどうか。ただそれだけを答えてくれればいい」
エドワード、イツロウ、マイクの三人は、重苦しい意味を込めた視線を交わした。
罠は大きく口を開けている。
『俺には黙秘権がある』三人の脳裏に全く同じ言葉がよぎった。彼らは少しだけ椅子を引き、無言で固く歯を食いしばった。
「まあ、正直に言うとですね……俺、小銭を稼ぐために子供たちにルービックキューブを売ろうとしたのは事実です……」
サンズの澄み切った無邪気な声が、取調室に響き渡った。
三対の目が、眼球が飛び出そうな勢いで彼に突き刺さった。
書記官たちが歓喜の声を漏らさんばかりに、嬉々として羽ペンを走らせる。
サンズはパチパチと瞬きをし、手に持った空のグラスを見つめ、そして絶望に染まった仲間たちの顔を見た。
「あれ!? 俺なんで今、こんなこと言っちゃったんだ!?」
サンズは両手で口を強く塞いで呻いた。
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