第4話 野郎4人、異世界でまさかの警察沙汰!(第3部)
外では、活気に満ちた喧騒が空気を満たしていた。通行人たちの笑い声と、商人たちの活気ある呼び込みの声が入り交じる。
そこにはファンタジーのお約束通り、様々な種族が行き交っていた。人間はもちろん、獣人(半獣半人)や、石畳の上を優雅に歩くエルフの姿もあった。
サンズは鉄格子の小さな窓に、顔の形が変わるほどギュッと顔を押し付けていた。
その隙間は、彼の血走って見開かれた両目をちょうど縁取るくらいの大きさしかなかった。
「おおお、最高だ! 見ろよこれ! 獣人だ! 猫耳美少女だ! エルフだ! それから……ああ、あれはただの普通の人間か」
彼は鉄格子に荒い鼻息を吹きかけながら歓喜した。
しかし、歩道からは通行人たちがドン引きして慌てて道を避けていた。
彼らの目には、護送車の鉄格子の隙間から絶叫しながら、完全にイッちゃってるサイコパスのような笑みを浮かべる少年の顔が映っていたのだ。まるでホラー映画のモンスターである。しかも、事態はさらに悪化する。
マイクが背後からヌッと身を乗り出し、サンズの顔面に自分の頬をむぎゅっとピタリと押し付けたのだ。
「おい、俺にも見せろ! 今、猫耳美少女って言ったか!?」マイクはサンズを押し退ける勢いで鼻息を荒くした。
彼の視線は、獣人の女性たちの豊満な曲線をエックス線(X線)カメラのように狂ったように舐め回し、その『特徴的な部分』に露骨にロックオンした。
「ねえママ、どうしてあのお兄ちゃんたちは、あんなに若いのに捕まっちゃったの?」歩道で小さな女の子が無邪気に、だが残酷なほどよく通る声で尋ねた。
母親は娘の手を強く握りしめ、汚物でも見るような目で足早に立ち去ろうとする。
「それはね、きっとあの人たちが教育を受けていない不良で、学校のお勉強に失敗した可哀想な人たちだからよ!」彼女は礼儀正しいが、氷のように引きつった愛想笑いを浮かべて言い放った。
精神的クリティカルヒット。
馬車の中では、サンズとマイクがギギギ……とゆっくりと鉄格子から顔を離した。
二人は無言のままズルズルと床に滑り落ち、真っ白な灰のように燃え尽きた顔で膝を抱え込み(体育座り)、前髪で顔を完全に隠した。
「あ、だから学校に行くのって大切なんだね、ママ!」女の子は元気よく納得した。
「そうよ、いい子ね」少しずつ遠ざかっていく母親のトドメの声が聞こえた……。
その間、エドワードとイツロウは静かに通りを観察していた。彼らは目を瞬かせ、ある事実に衝撃を受けた。ファンタジー世界によくあるような、種族間のダークな差別や偏見といったテンプレ設定が全く見当たらなかったのだ。
人間、獣人、エルフたちがごく普通に、完璧な調和の中で隣り合って歩き、談笑していた。(自分たち四人の扱いは最悪だが)。
馬車が角を曲がる。重い金属の門が石畳の上で重厚に軋む音を立て、馬車は広大な中庭でピタリと停止した。
後部扉が勢いよく開かれた。
目を突き刺すような強烈な光の壁がグループを襲い、彼らは手錠をかけられた腕を上げて目を保護しなければならなかった。
「さあ、さっさと降りろ!」衛兵の一人がドスを効かせて命令した。
よろめきながら外に出る。視界が徐々に光に慣れていく。
彼らの目の前にそびえ立っていたのは、巨大な警察署……いや、要塞のような兵舎だった。
手錠をかけられたまま、彼らは重罪人のようにその中へと連行されていく。
周囲では、フルアーマーを着込んだ何十人もの厳つい衛兵たちが忙しく動き回り、軽装のチュニックを着た将校や事務職員たちと交差していた。
チャキッ、ガシャッという武器の冷たい金属音と、四人の高校生に向けられる「ゴミを見るような」厳しい視線が、瞬時に彼らの喉をカラカラにした。
彼らにとっての輝かしい異世界での初めての経験——それは魔王討伐でもギルド登録でもなく、人生初の『留置所(取り調べ)』であった。
護送する衛兵たちの重い足音が、頑丈に補強された分厚い木のドアの前でピタリと止まった。
『取調室』である。
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