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#07
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「銃に聞くって、どういうことですか?」
自分のひらめきに陶酔するゼノンとは対照的に私は首をかしげた。なにがいいたいのか、さっぱりわからない。
ゼノンは私の様子に気づくと、すぐに説明を付け加えてくれた。
「内蔵されているシロノスに事情を聞けばいいんですよ」
「シロノスに? ……ああ、そうか!」
そこまで言われて、やっと気がついた。「シロノス」は最新の自立思考型電脳回路だ。膨大な情報を一瞬で処理し、独自に状況を判断し、行動する。ピコピコ銃で起こったことは、ピコピコ銃の頭脳「シロノス」に直接、聞けばいいのだ。
「あのー、もしもーし。シロノスさーん」
私はピコピコ銃にむかって、呼びかけた。
「聞こえてたら、応答してください。シロノスさーん」
「シュナイダーさん……」
ゼノンが、残念な人でも見るかのような顔で言った。
「いくら最新の電脳回路でも、口はついてませんから……」
「ぷっ」
ボッシュが吹き出した。




