表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
未来探偵ゼノンと七つの事件  作者: 八海宵一
「04 分子分解銃(通称、ピコピコ銃)の謎
31/47

#04

     *


「まず、話しておかなければいけないのは、その倒れている人間が誰かということでしょうね。彼はデューク・パイソンです」

「デューク・パイソン?」

 聞いたことのある名前だったので首をかしげていると、すぐにゼノンが答えた。

「大手銃メーカー、パイソン社の社長ですよ。彼はぼくの親友で――」

「ちょっと、待て」

 ボッシュがゼノンの言葉をさえぎった。

「お前に親友なんているのか?!」

「失礼だぞ、多細胞ゴリラ。ぼくにだって親友の一人や二人、いるにきまってるだろ! ねえ、シュナイダーさん」

 ねえ、といわれても……。

 私はノーコメントで咳払いをした。

「話を続けてください」

「……ええと、どこまで話しましたっけ……ああ、そうだ。デュークについての説明が途中でしたね。さっきも話しましたが、彼は大手銃メーカーの社長で、明日から始まる大博覧会のイベントのため、ここに宿泊していました。ぼくは彼からイベントの助言を頼まれていたので、昼前にここを訪れ、彼とイベントの内容について、あれこれ話をしていました。どうも彼はイベントで新型ピコピコ銃の売りこみをしようと考えていたようで、ぼくに、いろいろと銃の機能を披露しては、効果的なアピール方法についてなにかアイデアを出してほしいと言っていました。ほら、彼の右手にあるのが、その銃です」

 確かに首から先のない死体には、見たことのない新型銃が握られていた。大まかな形状は、これまでの分子分解銃――つまり、ピコピコ銃に似ているが、さらに丸みを帯びていた。カラフルにカラーリングされ、それがかえって毒々しく見えた。

 私は死体を観察し、もう一度、ピコピコ銃を見た。

 通常、分子分解銃(ピコピコ銃)は、トリガー(引き金)に指紋認証システムがついていて、誰がいつ、どこで、なにに向けてトリガーを引いたがわかるようになっている。トリガーログ(引き金記録)は警察の管理サーバに発射と同時に転送され、記録は厳重に保管されるので、こうした事件が発生しても、通常は、すぐに犯人の特定ができるようになっている。新型の試作品であっても、それは同じだ。分子分解光線が発射できるようになっている以上、トリガーログの登録は必須になっている。

 私はトリガーログにアクセスするため、閲覧許可と検索システム利用の申請をカードフォンからした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ