07話 未知との遭遇
俺は森の中に現れた魔力生命体を影から観察した。それは若いオーガとゴブリンだった。見た目は人間に近い。
ゴブリンも眼が緑色なだけで肌は人間と一緒だ。
オーガはツノや牙が生えているものの、やはり、こちらも人間に近い。しかし服装がボロボロだ。
最低限のところが隠れるようになっている。でも謎に武器だけはいいのを持っている。
そこは服をなんとかしろよ!!と言いたいところだ。
しかしこいつらに接触するにしても気味悪がられてサクッと殺されるのがオチだ。どうする?
俺はまだ一応魔王を目指しているから、いつかは魔人に接触しなくてはならない。
なら今のうちに接触したほうがいいのか?俺は悩んでいた。そしたら、俺のレベルが上がった。
え、なんで今?チョッピーが解説する。
『それは今のチョッピーのレベルでは説明できません。』
こいつ使えねー!!でも、レベルが上がったってことは種族変換が使える!!
では『種族変換!!』そして俺の体が眩い光に包まれた。
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光が収まった頃には俺はスライムになっていた。
そしてステータス画面を見ると新しいスキル、人化の術という、スキルがある。
『なぁチョッピー。人化の術ってなんぞや?』
『ふふふ、いいでしょう説明してあげましょう。』
妙に癇に障る喋り方だ。でも説明してくれるのはありがたい。
『では、説明します。人化の術とは文字通り人間の姿になることができます。』
『うん。』
『ですが、魔物の姿にオンオフ切り替える事もできます。あと魔人になった時の姿は、魔物のときの人化の術を使った時の姿がそのまま引き継がれます。それでは視点を空間”闇”に切り替えます。』
『闇?』
『そうです。あなたが一番最初に接続していた視界です。』
『ああ、あれ』
『では接続します。』
そして俺の視界が一瞬で切り替わった。そして俺の前にステータス画面が浮き上がる。
でも、あっちの視界でも使えたから変えなくてよく無い?、と思ったがそれは言わないでおく。
それより俺の目の前のステータス画面になんか、人間の顔を編集できると書いてある。
『この画面で、あなたが人化の術を使ったとき、どう言う外見になるかデコることができます。』
最後違和感があったがもちろん俺は触れない。では、とびっきりのイケメンにしてしまおう。
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そのオーガの何が起きたのかわからなかった。突然目の前に緑色の髪をした人間の男?が現れたのだ。
しかも全裸で。オーガやゴブリンたちは言う。
「あんた、自分に自信のある事はいいとおもうけど、、、」
そしたら人間が緑の瞳をこちらに向け反応する。
「ちっがーう!!いや俺にも事情があるから!!いや別に自信があることを否定はしなけど!!」
オーガはこういう奴とは関わりたくないと思った。そしたら人間が話を続ける。関わりたく無いというオーガの願いは叶わなかった。
「なあなあ、あなた達予備の服なんてもの持ってない。」
彼が予想していた質問だ。ていうか、この格好で服を求めないのは不自然すぎる。
「で、では、私たちの村に案内します。」
「お、お願いします。」
そして少し気まずい空気の中オーガは人間を自分の村に案内した。
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少し気まずい空気の中俺はオーガの村に招いてもらうことになった。
普通に魔人にもいい人?いるんだな。いや、違う、ただ哀れに思われているだけだ。皆からの視線が痛い。
あ、あれが村じゃね?俺は村に入った。やはりここでも視線が痛い。早く服をもらおう。そして俺は服をもらって着た。やっぱりボロボロだ。
俺は服から意識を逸らし、別のことわ考える。そう、ここらで一回新しい魔法を習得したかったんだ。
「すみません、あなた方の中に魔法を使える人はいませんか?」
オーガさんが答える。
「いやいや人間さん。魔法はあんたらの方が得意ですよ。私たち魔人は皆スキル専門ですから。」
ここで衝撃の事実発覚。いやどゆこと?
『魔人はスキルを簡単に習得できますが、魔法はなかなか習得できないのです。その一つは計算力です。人間は計算んが得意ですが魔人は計算が得意では無いので、魔術を構築できないのです。』
うん、また知らない単語が出てきた。
『魔術って何?』
『魔術、それは魔法を発動する時に必要な、計算式です。』
『え、魔法って計算しないと使えないの!?』
『いや、何当たり前なこと言ってるんですか。魔法なんて現象高度に計算しないと、顕現することなんて不可能ですよ。』
確かに、言われてみれば。俺は、思い込んでいたようだ。魔法なんて簡単に使えると。普通に考えてみれば、魔法なんて、現代日本の科学技術と比べても高度だ。
いや、現代か化学でも再現は不可能かもしれない。
この世界は魔法方面に発達していたかもしれないが、文明が行き着く先は同じなのかもしれない。しかし、そんな魔法を、一回見ただけで習得できるなんてやはりこのAI結構優秀なのかもしれないと、俺は再認識した。
そして辺りを見回す。この村建物もボロボロで、今すぐ崩れそうだ。文明レベルは人間の村とは比べ物にならない。しかし、酷すぎる。
魔物には王様はいないのか。俺はこの若いオーガに聞く。
「なあ、あんた達って自分の王様とかいないの?」
「・・・」
え、もしかして聞いちゃいけなかった。明らかに空気が変わった。もしかして、魔人のなかで王様について聞くのは禁句だった?
「いや、答えられないなら、答えなくていいんだけど。」
そしてオーガがやっと口を開く。
「なあ、あんた。この村を見て色々な種族の魔人がいると思わないか?」
「確かに。」
この村をよく見ればゴブリンやオーガ以外にも種族がたくさんいた。確か魔人たちは自分たちの種族だけで村を作ったりする生物だ。
こんなに、一つの村に色々な種族がいるのは確かに違和感を感じる。俺も気になっていた。
「この村は、自分の種族から訳ありで、追い出された者たちがが流れ着く、通称”神魔の村”だ。その意味は神から見捨てられた存在。」
ええ〜まさか、こんなに暗い話になるとは、予想外だ。世間話程度で聞いたのに、空気最悪だ。だが俺から聞いた以上、ここで話を終わりにするわけにはいかない。こうなったら最後まで聞くか。
「でも、俺らはほぼ冤罪で追い出された者ばかりだ。他人に自信の才能に嫉妬、自分より上の階級のものに罪を被せる、親族からの犯罪者が出て悪人扱い。挙げ句の果て、国、村から追放。こんな話があるか!!」
「ちなみに俺らがいる所はどの国の領土ではない。こんな森中の土地誰も欲しがらないからな。」
この人たち結構可哀想だな。心が痛くなってくるぞ。こう言う困ってる人は俺は見捨てられないんだよな、、、
なんて言うと思ったか!!俺は見捨てるぞ!!こんなめんどくさそうな案件に構ってられるか。
だから村のみんな、そんな救いを求めるような目で見ないで。




