91話 計画
その日から、ラングは各地の恩寵士に精力的に会いに行き、
ライグランハークはハーク帝国の拡張路線を完全に撤廃し
防壁工事事業に全資源を投入する事を決定した
そして、、、それから数年の時が経ったーー
「いよいよ継承の儀ですね、子ミリア様」
「もーラング、2人の時くらい昔みたいに子ミリアって呼んでよ!」
「ははは、そういう訳にはまいりません」
「それで、、、その、、、」
「うん、分かってる、お祖母様の為だもんね!私頑張るし、上手くやるよ!」
「まさか、神話がいつのまにか書き換えられてたなんてね!そんな事絶対許せないわ!」
「それにそうよね、ラングの教えてくれたリアス教は、本当に慈悲深くて、、、そんなリアス様が恩寵を返せなんて言うはずが無いわよ!」
「、、、その通りでございます」
こうして2人は、リアス教でも有数の神事、
聖女継承の儀へと向かったーー
聖女継承の儀は、初代聖女がリアスに恩寵と名前を与えられた恩寵士の中でも特別な存在として神格化されていた。
恩寵が継承される際、次期聖女は初代聖女の年齢と同じ10歳でと定められおり、子ミリアは正に今日がその日であった。
また、教会にとっては重要な神事であり、観衆から切り離され教会でもごく限られた者しかその儀の場には参加できない
しかし、その日は、
「これはこれは、ライグランハーク陛下ではありませんか?」
「貴方がどうしてこの場に?」
「久しいな、聖女ミリア」
「私はどうしてと聞いているのですよ?」
「まぁ、、、な」
「聡明で名高いトルカブトの恩寵士たる貴方が歯切れの悪い事ですね」
「許せ、、、」
そのライグランハークの声は誰にも届かなかった
そして、
「入れ」
そうライグランハークが言うと
ゾロゾロと各地の恩寵士達が入ってくる
「な、何事なの?一体これは?」
「貴方は国家連合の、、、それに、キョーエイ王国まで、、、?」
混乱するミリアに声がかかる
「第16代聖女ミリア様」
「ラング、、、?」
そしてその手元を見て表情が声が変わる
「貴様、一体何をしている?」
ラングはユビキリを抜き放ち次代の聖女たる子ミリアの首に突きつけていた




