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迷子のおじさん  作者: イオン
6章 アンスとリアス
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87話 恩寵の記憶


「千年ののち恩寵と共に我の元に訪れよ、、、ですか」


「そうだ」



本日2回目の声帯操作だな



「それが丸々削られていた訳ですね?」



「あ、ああ、ユビキリの街の教会にあった神話の石板もそうだったよ」




「キーソの石板もですわ」


「なるほど、言われてみればあの行間の隙間は確かに、、、」



「さて、ラングレン」


「、、、ハ!」



「あなたは、いえ、恐らくですが貴方のユビキリは何を知っているのかしら?」



ラングレン、、、マジか?



「、、、我が先祖が、その、、、」


「神話の改竄を画策した記憶です」



マジかー

エーそれは、、、ちょっとなー、、、


しかも、加担とかじゃなくて、画策って、、、


主犯ってこと?えぇ、、、



イーシキハイとかドンガッチンさんも、驚いてるな、やっぱ、神話って皆知ってるんだな



「続きを」



「そ、その、記憶は断片的なものでして、、、」



「全て話してちょうだい」



ふぅっとラングレンは息を吐いて


「し、神話の改竄は恐らく2200年前頃かと」


「その、ユビキリの記憶には、、、」


「人類は恩寵を失ってはならないと」


「だから、こうするしか無いのだと、」


「そして、その全ての罪を受け入れ、誰よりも魔物を狩り、民を守れと、そう強く強く」



んー、恩寵を失ってはならない、か、、、



まぁ、そうかもね

今、この瞬間全て失ったら魔物に対抗できないもんね



「そう、2200年前、、、」


「ラングレン」


「ハ!」


「キーソの2200年前の記憶教えてあげますわ」


「呪われろ!ラングの一族よ呪われろ!決して許さぬ!決して許さぬ!」


「そう、刻まれていますわね、とてつもなく強く」



うわぁ、、、

絶対なんかあったんだな




「あ、あのー、、、」



「はい?ジロー様」



「恩寵の、記憶ってそんなに詳細に引き出せたり?」



「いえ、そうではありませんわ」


「そうですわね、、、先程のような具体的な年代や出来事なんかに反応すると、、、こう、強くイメージが」


「ですので、お恥ずかしい話、先ほどの記憶はラングレンの話を聞いて、、、その」



あ、なるほど

俺のイダテンは凄い断片的だしな



たぶん、強い感情なんかが関係してるんだろうけど



「教えていただき、あ、ありがとうございます」


「いえいえそんな」



このねーちゃん怖いからな怒らせると

めっちゃニコニコなのが逆に怖い



「あの」


意外な人物が声をあげた

琴音だ



「はい?コトネ様」



「神話の改竄は確定って事ですか?」



!良い質問だ



「、、、それは、、、その、、、」



おおーっと聖女がたじろいでいます!

効いてる、効いてる!



「今すぐに認めて、修正は難しいですわね」



「では、いつかは、修正されるのですか?」



「そ、それは、、、」



押す押す押す!

琴音選手下がらない!


『貴様は黙れ』


あ、ハイ



「修正にはなにが足りないのでしょうか?」



「そうですわね、、、原典、削られていない原典があれば、、、恐らくは」


「一つでいいのですか?」


「違和感はあったのです、石板の不自然な行間と窪みは私も感じていましたので」


「なので、完全な原典があれば、、、」


原典か、、、まぁ、あれだよな俺とリアスが初めて出会った森の岩

その岩の穴の中にあった石板

3000年物だったんだな


さて、、、


「ありますよ、原典」


そう俺は声をかける


「本当ですか?!ジロー様!?」


「はい、俺とリアスが出会った場所にありましたよ」



「で、では、、、」



その時、外に気配を感じる


なんだ?強いというよりは


重いーー


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