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迷子のおじさん  作者: イオン
6章 アンスとリアス
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84話 第60代聖女ミリア


イダテンまで180kmのところまできた


旅は順調そのものだったが、その日皆が天幕に入った頃、、、



ドンッと重い音が琴音のテントから聞こえた



「こ、琴音!」



イダテンの力で一瞬で琴音の天幕へ、、、



「次郎!」



良かった無事だ!

琴音は外にいたようだな、、、



「何があった?怪我は?」



「大丈夫だよ!それよりあれ見て!」



ん?なんだろ?

琴音がいつもとは違う感じで興奮してるような?



促されてそっちを見るとーー


木片?

あれ?机は?



「やっぱり私の推論は間違ってなかった、それにこれなら、、、あとは、、、」



琴音は興奮しながら、ぶつぶつ言っている



「その、、、何があったんだ?」



「次郎ごめんね!今はちょっと忙しいから!」



そういって琴音はぶつぶつ言いながらメモ用紙になんか書いているが

走り書き過ぎてよくわからない、、、



「そ、そっか、、、う、うん、、、は、早く寝るんだぞー」



「ええ!」



なんか、新しい琴音の一面を見たな


といっても知り合ってからまだ2ヶ月も経ってないしな、、、



、、、寝るか。




次の日の朝、


天幕から出るとイーシキハイと琴音が、何やら喋って(・・・)いる。


ん?あれ?


「え?琴音喋れるの?」



「あ、おはよう、次郎」



「うん、日常会話ならもう」


す、すげぇ、、、


実験といい、琴音ってやっぱり地頭が良いんだろうな


優秀って言葉が似合うわ



「やあ、ジロー」


「ああ、おはよう、イーシキハイ」


「嫉妬かい?私と琴音のかんけーー」



言いきる前に、蹴りを放つーー



「っと、ふふふ。イダテンを使いこなせてきたようでなにより」


パシっと受け止められてしまった


結構普通にいったのに


やっぱりコイツも恩寵士、俺にとっては先輩でもあるか



ラングレンやドンガッチンさんに至っては、先輩というか、先達だなもはや


俺との差はまだまだありそうだ



『貴様が弱いだけだ』



チッ言ってろ



「それでは、コトネ嬢さっき言ったものは、、、そうだな今日の天幕を貼るまでには用意しておくよ」



「はい、お願いします。いつもありがとうございますイーシキハイさん」



なんか、距離感近くなったな2人も


まぁ、結構な長旅だし、正直なところ、イーシキハイ、ラングレン、ドンガッチンさんに頼りっきりだしな


旅の装備、日程、ルート、路銀全部丸投げだし


後で1人ずつ魔玉贈っておこ、、、



「次郎、、、その、、、」


「ん?なに?」



「魔玉全部ちょーだい」



お?おおん?


親父狩りか?



結局、緊急用数個と、ラングレン達への贈答用数個ずつ以外の全ての魔玉を巻き上げられた



琴音の

「次郎、お願い」



には勝てないよ、とほほ


一体何に使う気だ?100個近くあるぞ?


金って事はないだろうに、、、?



その直後であるーー


ん?

なんだ?あれ?




空に、、、人!




「な、まさか!?」


ラングレンが意味ありげな声を上げ、


その間にも人影?はだんだんと近づいてくる



そして、、、


ストッと着地した



お、おお〜



俺の目の前に降り立った、その人は


赤っぽいピンク色の長い髪

歳は、、、かなり若い10代後半か20代前半?だろうか

吊り目でもなくタレ目でもない、中庸の大きな金色っぽい瞳

背は俺と同じか少し高いくらい

そ、そして、、、ぱっつんぱっつんだ

恩寵士のシャクネも凄かったが、こっちはもう今にも爆発しそうだ



「せ、聖女様?」


「ラングレン、、、ふんっ」


うわー綺麗な声

これはまた、琴音とは別系統の美人さんですな

ラングレンを睨むように見てるな、、、



嫌いなんだろうか?



ラングレンは堅物だけど、良い奴だぜ?



「あら?ドンガッチン殿に、、、イーシキハイ殿も?」


「では、、、」



そう言いながら俺と目が合った瞬間ーー



「嗚呼っ」



聖女?の両目には涙が溢れる


「間違いありません」


聖女はおもむろに、俺に跪き

祈るように両手を合わせながら、


「第60代聖女ミリアでございます。貴方様のお名前をお伺いしてもよろしいでしょうか?」



「え?あ、お、俺ですか?」



「はい」



「や、山田次郎です」



「ヤマダジロー様!」



あーなんか、、、怖いんだけどこの子

ちょっと目がイッてるような、、、



「我が神よ」



あーうん。



やばいやつや


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