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迷子のおじさん  作者: イオン
6章 アンスとリアス
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83話 恩寵士の体


イダテンまで残り240kmほど


天幕での旅にも慣れきた頃ーー



「オラァ!」



俺はラングレンに蹴りを放つ


「フッ」


ラングレンに簡単にいなされる。


だが、地面に手をつき更に追撃!



「甘い」



その手をラングレンの足で軽く払われて転ばされる



「まだまだ、イダテンを使いこなせてはいないようだな」



クソっやっぱりこいつ強いわ

ユビキリの恩寵無しでも全く歯が立たねえ!


まぁ俺自身は、戦闘なんてドシロートもいいとこだし


イダテンの記憶があるとはいえ、実戦経験は皆無に等しいしな、、、


こうしてたまに、組み手なんかで練習相手をしてもらっている


ラングレンも


「恩寵士同士で組み手?なんだそれは?」


なんて、最初は言っていたが


しつこく頼んで、いざやってみると案外楽しかったみたいで


「ジロー今日も今からどうだ?」


なんて、向こうから誘ってくる


それを見ていた、イーシキハイやドンガッチンさんまで


「何してるの?君たち?」


なんて言っていたが、


俺たちが楽しそうにしているのが気になるのか



「どれ、儂も混ぜてみろ」


「んー私もたまには身体を動かそうかな?」

チラッチラッ


みたいな感じで、相手をしてもらう事に


ドンガッチンさんは最上級の恩寵バイタールを持ち、帝国の盾なんて異名すらもつ帝国の大将軍だ


イーシキハイ、俺、ラングレンの3人がかりで挑んでみたが、


マジで、固い


どこを殴っても蹴っても


キンっキンっカンっ


みたいな感じで跳ね返される


いや、強すぎない?



『フッ』



あ、リアスがちょいドヤってんな



イーシキハイも普通に強かった

単純に地力の差があるって感じで

攻撃しかけてもかわされるかいなされて、守っても崩されて、致命傷、まぁ寸止めだが、を決められる


こいつ、戦争ではすぐ降参するみたいに言ってたが、、、


さすが、恩寵士だな


ついでに鋼鉄玉の練習もしてみた、鋼鉄の玉が本当に豪速球で飛んで岩とか簡単に砕いちゃう


ユビキリの街で投擲で殺せなかった魔物もこれなら一撃だろう


俺も、イダテンを回収して強くなっているんだなやっぱり




イダテンまで残り210kmほど



ラングレンがげっそりとした顔で俺の元へ来て


「ジロー、すまんが魔玉をいくつか譲ってもらえないだろうか?」


なんていう、


「い、いつも世話になってるし、勿論タダでいいよ」


「そ、それよか、大丈夫か?体調でも悪いのか?」



「い、いや、魔玉切れだな」

「最近あまり魔物と戦え無かったので、手持ちがな、、、もっと持ってくれば良かったのだが」



あー急に俺と旅に出る事になったからかな?

教会にも、寄れて無いのか?



まぁ、なんでも、いいか


「ほら、これ」



「あぁ、すまない」


そういってラングレンは俺から受け取った魔玉を吸収し


ふぅっと息を吐いて


「ジローも気をつけろよ」

「恩寵士は魔玉を定期的に吸収しないと、衰弱して死ぬぞ」


なんて言ってくる


「教会は買取とかしてるから取りに行かなかったのか?恩寵士の足なら一瞬だろ?」


と聞いてみると


ラングレンは少しバツの悪そうな顔をして



「私としたことが、ジローとの組み手?が楽しくてなついうっかり補充を忘れていたんだ」


「だから、ありがとう」



、、、へっ


いいってことよ!



俺も気をつけないとな


『前にも言ったが我を宿している貴様ならあと10年は保つ』



あー言ってたかも、そういえば


イダテンを回収しても?


『ほとんど変わらんイダテンは元は我の一部なのだ』



そーゆーもんか




「なあ、ラングレンはどれぐらいの頻度で魔玉必要なんだ?」



「、、、そうだな、5日に1個は必要だな」



え?多く無いか?

え?だって俺は10年だぞ?


『そこまで育ってしまった(・・・・・・・)か』



育ってしまった?


『ああ』


『我の予想では1ヶ月に1個ほどだったのだがな』



あーそれは、1000年で恩寵を返しに来ていればって事か?


『そうだ』


大丈夫なのか?それ?



「邪魔したな、では」


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