↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷子のおじさん  作者: イオン
5章 山田次郎?
PR
79/186

77話 誓い


俺は消えたくないーー


誰か、誰かーー


お願いだ、助けてくれ!



もう、眠れなくなって4日になるだろうか?


眠ったら、俺は消えてしまうんじゃないか?


もう、ダメだ、考えるのも疲れた



「次郎?」


琴音はどうやら俺と同じ天幕みたいだ


「あ、あぁ」


ーー民を守れ


うるさい!黙れ!


相変わらず声は消えない


いずれ俺はイダテンに飲み込まれて消えてしまうのだろうか?

怖い、ただただ怖い


「琴音は、その、、、大丈夫か?」


「うん、たくさん眠ったみたいで元気だよ」


「ねえ、次郎?」


「なんだ?」



「何が聞こえるの?何にそんなに怯えているの?」



「声、、、かな、恩寵の」

「俺は俺じゃなくなるかもしれない」



「そっか」



「あのね、、、今だけ」



「今だけ?」



「うん。今だけ」

「何も考えないで。」



シュルシュル



なんの音だ?



目を向けると、そこには裸になった琴音がいた



「次郎」


「な!?ちょっ琴音?」


慌てて目をそむけようとするが、


「次郎見て」


そっと琴音の両手が俺の顔に触れーー


そして、そのままキスされる


「大丈夫だよ次郎」



「こ、琴音?」


そういって琴音は俺を優しく抱きしめる



「心臓の音、聞こえる?」


ドクっドクっと少し早い鼓動が聞こえる


「あ、あぁ」



「声聞こえる?」



「こ、琴音?」



「声は聞こえる?」



「い、いや、聞こえない」



そう言うと、またキスをされる



「次郎」


今度は琴音が目を瞑る



俺は琴音から目が離せない


今は琴音の事以外、何も考えられない


琴音の温もりと、自分の心臓の音しかしない



そして、俺はその夜琴音を抱いたーー


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。