72話 異変
琴音は、俺の声に驚き、食事を落としてしまった
ガシャンッ
「!じ、次郎?ど、どうしたの?」
「あ、あぁ琴音か、、、」
「えっと、、、ごめん。大きな声をだしちゃって」
「その、、、ほら?喧嘩の声がうるさくてさ?」
「喧嘩なんて誰もしてないよ、、、」
「次郎、とにかく今は休んで」
「それで、話せるようになってからで良いから、、、ね?話して。」
「私、聞くから、絶対、絶対、、、聞くから」
琴音の目が、まるで、、、
あのユビキリの街の時みたいに真剣だ。
「、、、分かったよ、その、、、ごめん、落ちてるパンと、あとお水だけいただくよ」
「大丈夫だよ、また取ってくるから」
「だからここで待ってて?ね?」
そう言って琴音は軽く、片付けをしてからまた行ってくれた
、、、モヤモヤが尋常ではない
リアス、お前はしばらく喋るな
俺が話しかけるまで、俺には一切声をかけるな
分かったな?
『わかった』
ふぅーーーーーーー、うん。
無理だ。
うん、無理。
なんかもう、ぜーんぶどうでも良くなってきた。
もう、、、
全部投げ出していいだろ
あれかな?
やっぱりここは死後の世界でした!テッテレーとかないかな?
あ、ない?あ、そう?そっか、、、
琴音が食事を再度持ってきてくれ、「食べたら寝てね」とだけ言って、天幕から出ていった
が、なんか天幕の前に気配を感じる
たぶん、居るんだろうな、、、
だが、ごめん、今は1人が良いーー
イダテン?は相変わらずうるさい、
うるせー少しは黙れ
リアスは魔物だ、
うんこれは前から言っていたな
だからまあ、そうなんだろう
問題は、、、俺を操れることだな
リアスは『常には無理だ』と言っていたが、、、
うん、信用できんな
もしかしたら、恩寵を集めるほど俺を乗っ取りやすくなるのかもしれない
それに、恩寵集めだって、集めた後帰れる保証なんか元々無かったんだし、、、
うん、恩寵ももう要らない
『、、、』
気配を感じるが喋りかけてはこない。
それで良い
テメェは黙ってろ
そして、天幕の外が騒がしくなるーー
「今は休ませてあげて下さい!」
「コトネ、落ち着け、ジローの目が覚めたのだろう?少し話をするだけだ」
ラングレンか
なんの用だ?
今は忙しいんだが、、、
そして、
「ジロー、入るぞ」
無造作に、ラングレンが入ってきた
へぇーー
やるな、相当やる
お?気づいてやがるな
ラングレンは天幕に入ってすぐのところで立ち止まる
そこが、テメェの間合いか
こういう時はシロートは手先や足先、顔なんかを見がちだが
重要なのはそこじゃねえ、重心だ
肩なんかでも良いが、、、コイツは腰だな
腰から動くと見た
さて、軽く仕掛けてやるか、、、
ピクっ
少しだけ俺の重心をズラすと、ラングレンも少し動かす
へっ流石ラングレンだな
こいつぁ、痺れる相手だ、、、
、、、、、、
ん?
は?俺は何を考えてんだ?




