73話 身体に巣食うモノ
「気は済んだか?」
ラングレンがそう声をかける
「あ、あぁ、、、いや、悪い、なんか、、、」
「、、、ジロー」
「そうか、イダテンか、、、本当に継承しているのだな」
「イダテン?」
「イダテンの恩寵をもっているのだろう?」
「私にも経験がある、継承時は特にな、、、」
恩寵、継承、、、
「声や記憶が聞こえるのだろう?イダテンの」
「え?じゃあ、さっきからうるさいのは」
「イダテンを継承してきた歴代の先達達の声と記憶だ。私もユビキリを継承した時に経験した」
なるほどな。そういうことか
「これは、そのうち消えるのか?」
「いや、慣れはするが消えはしないな」
「そうか」
「じゃあ、さっきのドアの前でのやり取りも?」
「ん?ああ、恐らくそうだろう、イダテンが積んできた経験、、、によって、私に反応したのだろうな」
「不躾に間合いを詰めてすまなかったな」
「いや、いいよ、こっちこそ」
「それで?何の用だ?つーか、何があった?戦争は勝ったんだろ?」
「、、、どこまで覚えている?」
「え?どこまでって、そりゃ、、、シックにボコられて意識が飛んだトコまでだな」
「、、、そうか」
「なら、やはりアレはリアス様なのか、、、」
「リアス?ああ、なんか俺の身体を操ったとか言ってたな、、、反吐が出る」
「ジロー、、、」
「それで?何があったのか詳しく話してくれないか?俺は意識が無かったんだよ、ついさっきまでな」
「ふむ、、、いいだろう、まずは聞け、質問は後だ」
「ああ」
「シック殿に攻め立てられた後、ジローは一度倒れた、起き上がれそうも無いので、私は降参を宣言しようとしたんだが、、、」
「ジローが待てと宣言し、立ち上がったので続行した」
立ち上がったのか、、、クソッ全く覚えていねえ!
「続けるぞ、いいか?」
「ああ、悪りぃ」
「そして、シック殿が再度攻めようと放った蹴り足をジローが掴み、その足を持ったままシック殿を殴り倒し、、、そしてシック殿の、、、」
「、、、シック殿の左足を引きちぎった」
ん?は?ちょっ
え?
「お、俺がか?」
「そうだ」
「揶揄とかじゃねえよな?」
「違う、言葉通りだ」
う、嘘だろ、、、
大怪我なんてもんじゃ、、、
「そ、そのシックは?シックは生きてるのか?」
「安心しろ、生きている」
よ、良かった
いや、最悪ではあるが、とりあえずは良かった
リアステメェ、、、なんでそんな事したんだ?答えろ
『、、、恩寵を回収する為だ』
この化け物が




