71話 認識
1日後ーー
ん?あれ?
お?ダメだ、、、目が開かない。
あーでもなんか、手があったかい
でも、なんか、、、うるさいーー
2日後ーー
ん!あ、ああ、、、
なんだ?喧嘩か?
寝てたんだが、、、
あー身体が痛ぇ、、、けど、なんか力が溢れてくる変な感じだ
シックにめちゃくちゃ殴られて蹴られたからな
いやー死ぬかと思った、、、
しかし、うるさいな、大喧嘩か?
起きよう、、、
とりあえず、腹が減った
そして、俺は目を開けた
ここは、、、?天幕の中かな?
ベッドの上で寝ていたらしい、外は暗い?夜かな?
あれ?俺何してたんだっけ?
、、、
あー戦争だ
ボコボコにされたけど
勝ったのかな?負けたのかな?
とりあえず死ななかったから良しとしよう
ふと、視線を手元にやると、、、
あ、琴音だ、俺の手を握ったまま眠ってる
ずっと側に居てくれたのかな?
心配かけちゃったな
スゥっと琴音の目が開かれる
「おはよう、琴音」
途端、琴音の両目に涙が溢れ
「次郎!」
抱きしめられる
「怪我は?大丈夫?どこか痛いところは無い?」
「う、うん、痛いっちゃ痛いけど、、、大丈夫そうかな?」
「良かったぁ〜」
「ごめんね、心配かけちゃったみたいで」
「何か欲しいものとかある?取ってくるよ?」
「え?あ、あーじゃあ、何か食べ物と飲み物をもらえないかな?腹が減ってて」
「わかったわ!任せて!」
「なんか近くで喧嘩?してるみたいだから、気をつけてね」
「?う、うん、わかった」
1人になった俺はリアスへと呼びかける
リアス、おーいリアス?
『、、、』
なぁ、リアスってば、おーい!
『、、、なんだ?』
俺、気を失ってたのか?
『ああ』
あーやっぱりか、
戦争は?勝ったの?負けたの?
『勝った』
あーそうか、それは良かった
やっぱショルかなー
強そうだったし
イーシキハイは、、、まぁ、無理やろ、知らんけど
それとさ、さっきからなんかうるさくないか?
近くで喧嘩でもしてんのかな?
「シャア!」とか「オラァ!」とか「ウオオオオ」とか、、、ん?なんだ、、、?
ーー「こいつらはぜってぇ俺が守る!」
『恩寵の声だろうな』
ん?オンチョーノコエ?
『ああ、我も驚いたし、今は声を消すのに忙しい』
え?この声って、、、恩寵が喋ってんの?
ん?ん?ドユコト?
リアスの恩寵にそんな機能が???
なに?大型アプデ?
『違う、イダテンの、、、記憶と、、、その声だろうな』
『我も難儀している』
ん?イダテン?シックの?
『そうだ』
え?なんでシックの恩寵の声が俺に聞こえんの?
『、、、イダテンを回収した』
え?回収できたの?
え?どうやって??
俺ボッコボコにされたぞ?
『我が勝った』
んんー?意味がわからん
勝ったの?シックに?
『ああ』
えっと、、、どうやって?
『我が貴様の身体を使った』
!?
はぁ?ど、どういう事だよ???
『、、、気を失った、貴様を我が動かした』
ええ、、、なんだそれ?
『なんだとは?』
え、だってその、、、え?
、、、つまりリアスは俺の身体を動かせるのか?
ーーそうしようと思えば
『、、、常には無理だ』
いや、答えになってねえよ
ちゃんと答えろ
動かせるのか、動かせないのか、どっちなんだ?
『動かせる』
!
得体の知れない奴だとは思っていたが、、、
いや、そもそも、最初の森の時からそうだ、俺の動きに合わせてってのは俺の動きを制御できるって事で、、、
それってつまり、、、いつか俺を?
急に血の気が引いて、震えと、、、
吐き気がするーー
「お、オエエエエエエエエ」
食ってないからか、何も出てこないが、吐き気が凄い
気持ち悪い、身体が震える
「ざけんなよ、テメェ」
『、、、』
「俺は、俺だ」
「俺は家族の所に帰るんだ、、、それをお前、ふざけんなよ、、、いつか、俺はお前に、、、」
俺の中の怖気がより強くなるーー
「今すぐ俺から出ていけ」
『それはできん』
「なんでだよ、入れたなら出れるだろ?恩寵も取ったんだろ?」
『恩寵一つでは存在の維持に足りないし、それに、、、』
それに?それになんだ!?
『我と貴様が出会った時、我もう本当に消える寸前で、存在は不安定になっていた、それを貴様と融合する事で繋ぎ止めたのだ』
な、なら、継承
そ、、、そうだ!リアスお前も継承すれば!
『不可能だ、貴様から離れる事がもう我にはできない』
『離れれば我は消える、そして我は消えるつもりは無い』
そ、そんな、、、
それじゃあ
お前はずっと俺に、、、?
、、、うっ
「オエエエエエエエエ」
「な、なんなんだよ、リアス、お前は一体なんなんだよ!」
「そんな、いつか俺は、、、俺は、、、お前に乗っ取られるのか?」
『我は、、、魔物だ。』
『覚醒状態のお前を動かすのは、、、我の消耗が激しい』
なら、寝てる時は?気を失った時は?
そして、、、俺が死んだ時は?
『寝ている時や気を失っている時は、、、覚醒している時よりは容易だ』
『そして、、、貴様が死んだ時は、我も死ぬ』
、、、ダメだな。
コイツの言ってる事が信じられない。
本当はもういつでも俺を乗っ取れるのかもしれないし
俺が死んでも、俺を、、、俺を乗っ取って動かせるのかもしれない
『それはできない』
「ーー黙れ!!!」
ちょうどそこへ、琴音が戻ってきたーー




