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迷子のおじさん  作者: イオン
4章 アンス戦争編
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70話 顕現


「おいおいなんだよこりゃあ?」

「頑丈だし、恩寵士ではあるんだろうが、中身はクソ雑魚じゃねえか」



ボロ雑巾のような次郎を指差して



「おいもう、降参でいいだろ?」


そうシックがラングレンを見て言う


「そ、そうだな、、、こーー」



「マテ」


「ウっ、イや、あ、、よし」


そうして山田次郎(・・・・)は立ち上がった



「へぇ?良いね、気合い入ってんじゃねえか」


ニヤァっとした好戦的な顔でシックが言う



「恩寵を返してもらう」


山田次郎は無表情だ



「はっ舐めた事抜かしてんじゃねえぞ、コラァ!」


シックは勢いそのままに山田次郎に突っ込みながら!右足で蹴りを放つ!


だが、、、


スゥ


蹴りは柔らかく(・・・・)いなされる


「とぉっ」


だが、そのまま、その場で回転しつつ再度左足で蹴りを放つ



ガッ


その足首が山田次郎の左手で掴まれる


そして、


「この足だな」


「継承しろ」



「んなろぉ!」


シックは身体をバネのように回そうとするが



「無駄だ」


シックの左足を引っ張り身体ごと引き寄せ、


その顔面に山田次郎の右拳が入る!



「ぐっがっ」



シックの鼻は折れ、鼻血が吹き出す



「貴様では我に勝てん」


「恩寵を継承しろ」



「ハッやなこった」


「ラァ!」



シックは今度は更に強い力で身体を回そうとするが、、、



「無駄だと言っている」



今度はシックの腹に山田次郎の右拳が突き刺さる!



「ガッハァ」



そのままシックの身体は地面に叩きつけられ



「次は無い、継承しろ」



「ハァッハァッ」


「へっ嫌だね」


そうシックは言う



「そうか、残念だ」



そう言うと、山田次郎はシックの左足首から先を力任せに引きちぎったーー




「あっギャアアアアアアアアアアアアアアアア!」


シックの絶叫が戦場にこだまする


山田次郎はシックを帝国陣営に投げ捨て


「止血してやれ」


そして、、、


「ようやく一つ目か」


そう言うと、引きちぎったシックの足から光が出る



「ふぅ」



「これは、凄まじいな、、、」


「そうか、、、50ほど失われてしまったか、、、まあいい、、、残りは、、、200ほどか」


「しかし、これ程育っていようとは、、、うん?なんだ?これは?」



山田次郎はなにかをぶつぶつと呟いている


そしてーー



その場に崩れ落ちた



「次郎!」


一般兵のところから走ってきた琴音が駆け寄る!



「ちょ、ちょっとこれは一体、、、」


あまりの出来事に、言葉を失っていた他の恩寵士達だが

イーシキハイがまず声を上げる



「まずはシック殿の止血だ」



そうラングレンが良い、ビリビリと自分のマントを破って、シックの脚をキツく縛る



「ここまでじゃな」


ドンガッチンが言う


「この戦争は儂らの負けじゃ、防衛側のオオソデは1勝すれば勝ち、、、それで良いな?」



帝国の2人は静かに頷く



「さてーー」


そして、ドンガッチンは山田次郎を見つめ、、、


「一旦、儂らの天幕に集まらんか?」


ドンガッチンは、ショル、ラングレン、イーシキハイに声をかける


「のう?娘さん、そのジローのベッドもあるから大人しく着いてきてくれんか?」


そう、琴音に優しく声をかける


琴音はいくつか言葉はわからないが、単語を聞き取り



コクリと頷きで返したが、その目は怒りに満ちていた


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