68話 恩寵士の武器
そして次の日の行軍で、、、
「やあ、昨晩は遅くまでごめんね!」
「よく眠れたかい?」
また、イーシキハイがやってきた
「ええ、まあ、僕も色々と異世界転移者の事聞けて良かったですよ」
うんこれはマジで
サンキューイーシキハイ
「ははは、一般教養だからね。」
そういやこいつも恩寵士なんだよな?
昨日あれだけ武器の話してたのに
それらしいものは持ってないな、、、
恩寵士って武器は持たないのかな?
「あ、あの、、、」
「うん?なんだい?」
「恩寵士は武器って持たないんですか?」
「武器か、、、」
「これは人によるとしか言えないかな」
ん?持ってるのか
「ああ、といっても基本的には武器は持たないよ、かなり昔の恩寵士は使っていたなんて話はあるけどね」
「何で使わないんです?」
「武器の方が保たないからさ」
え?それって
「一般的な剣や槍なんかは一振りで使い物にならなくなるからね、恩寵士が使うと」
あーなるほど。確かに化け物みたいな筋力だしな
「それに耐えられるほど巨大化させても、今度は持てないしね。ははは」
そりゃそうだ
「でも、、、」
そういってイーシキハイはゴソゴソと腰の袋からボール?を取り出した
「この鋼鉄玉は僕の武器と言っていいかな」
「使い捨てだけどね」
コウテツダマ?
「えと、どうやって使うんですかそれ?」
「ん?見ての通りさ」
え?いや、わからんけど?
爆発したりはしないだろうし
「投げるのさ」
あ、脳筋系だ
「な、投げるだけですか」
「勿論だ」
「でも、この鋼鉄玉は本当に恩寵士にとっては合理的な武器なんだよ」
「例えば、、、自分の領土で魔物がでたとして、私たち恩寵士は全力で現場に向かい、発見するとしよう。」
「その時点では魔物との距離がありかつ、守るべき民も近くにいる、更には見た目では魔物の強さがわからない」
あーそうか。
「そこで、鋼鉄玉を投げるのさ」
「当たって即死ならそれでよし、走るより早く民を助けられるしね」
「死ななくても怯ませられたらそれもまたよし」
「その場合は鋼鉄玉では死なないという情報も手に入る」
うん。合理的だ
「という事で、これはジロー殿にプレゼントしよう、私は他にも持っているしね、きっと役に立つと思うよ」
「あ、ありがとうございます」
イーシキハイっていい奴じゃん




