67話 アンドーヒロシ
「そして、、、」
「実は今日ジロー殿に聞きたいのは主にこの方についてでねーー」
そう、イーシキハイは切り出した
「は、はあ?」
「まずは、概略を、彼の名前はアンドーヒロシ、今から15年ほど前に亡くなった人物なのだが、、、」
安藤宏、、、
15年前か、、、
もう少し早ければ会えたんだが、、、
「このアンドーヒロシはおそらくだが、このアンスではほとんど知られていないだろうな」
「なぜなら、私の領土カゲフミにて保護され、そしてその生涯を終えたからね」
あーそうなんだ、、、
「私も幼少期には一緒に住んでいてね。」
なんだって?
「まぁ、保護したのが、私のカゲフミの先代でしたもので」
あーそういう縁か。
「それでその、安藤さんが?」
「ええ。彼は自分の事をミリオタと言っていたよ。」
ミリオタ、、、軍事関係のオタクか
「彼の話は非常に興味深かったよ。特にカゲフミの恩寵士だった先代や私にとっては」
「えーと、それは何故です?」
「先日実演したように、カゲフミは相手を止めることができるが、、、自分も動けないからね」
「私がカゲフミで動きを止めている間に、、、と」
「あーなるほど。トドメを誰かさしてくれたら」
「その通りさ。」
「だが、、、実際には恩寵士は一つの領土につき1人だからね」
うん。なるほど
そりゃ物理的な兵器が欲しくなるわな
実際の所、、、白い人型なら拳銃ではちょっと厳しいと思うが、、、
強力なライフルとかなら殺せると思うしな
バズーカとかでもいけるな
でも、火薬兵器の事は犯罪やら、軍事利用やらでイーシキハイに教えるのは、ちょっと怖いな
かまかけてみるか
「その、、、安藤さんはその事についてはなんと?」
「そうだな、、、火薬を使用した武器なら魔物は恐らく殺せるだろうと」
「だが、造るのが無理だと、古いタイプのタイホーならできるかもしれないが、造ったところで、威力も輸送も命中率も恐らく厳しいだろうと」
おぉぅ、、、安藤さん相当詳しく教えてるな
「まぁその通りだと思います」
「大砲の事だと思いますが、精度の高い工作用機械、それに製鉄技術も必要になると思いますし、火薬そのものも僕は作り方を知りません。」
「やはりそうか、、、残念だ」
「よしんばできたとしても、品質は恐らく使い物になるとは思いません」
「ああ、アンドーも同じ事を言っていたよ。」
「俺には知識としては、武器や兵器の事はあるが、造り方などさっぱりわからん!、、、と」
「造るならバリスタや投石機の方がまだマシだろうと」
うん、俺もそう思う。
近代兵器は工作精度がないとな
ミサイルだの戦闘機だのは不可能だろうし
「なのだが、、、」
ん?まだなにかあるのか?
「アンドーヒロシが最も詳しかったのは軍隊についてかな。」
あーそっちか。
「このアンスには軍隊というものがないからね」
うん、ラングレンも言ってたしな
「軍隊という組織の構成、作戦の立案、命令系統や、補給の必要性などかなり詳しく話をしていたよ。いやー懐かしい。」
「残念ですが、そういった方面の話は僕は全くわからないのです」
うん。いやマジで一ミリもわからんぞ?
「え?ああ、良いんだ」
「ただ、懐かしかっただけさ」
あーイーシキハイは仲良かったのかな?
その安藤宏さんと
「その、、、安藤宏さんは何歳でお亡くなりに?」
「確か、71歳だったかな、、、老衰だったよ」
「そうですか、、、」
「あの、、、その安藤宏さんは西暦何年に何歳の頃にこられたかはわかりますか?」
「、、、確か、、、アンスに来たのは37歳の時とか、、、?」
「セイレキ?については、、、レイワとかなんとか、、、」
レイワ、、、令和か!
「その、何年とかは?」
「申し訳ないが、それは覚えていないかな、、、」
「そ、そうですか、、、」
レイワって事は1〜8年か、、、?かなり近いな
安藤宏さんは50年ほど前にこっちに来たって事だし、、、
1000年前の近藤正一がトラクターの事を知っていたんだし、、、
やはりアンスの方が時間の流れが早いのは恐らく確定で良いと思うが、、、
精密にはわからないか、、、
それに、、、恐らくだが、歴史に残らなかった俺たちと同じ異世界転移者もいるんだろうな
俺や琴音はリアスがいなければ、あの森で死んでただろうし
イーシキハイが言ってた人達は運良く?このアンスの人類勢力圏に、、、って事だろうし
よしんばもっといたとしても、歴史に残るのはほんの一握りなのだろうな
「おっと!」
「だいぶ話し込んでしまったな、明日の行軍に差し支えてはいけないからね、今夜はこれで失礼するよ、、、」
「それでは、おやすみなさい、ジロー殿、コトネ様」
そういってイーシキハイは去っていった
結局、武器の事が知りたかったのかな?
アンスでは難しいんじゃないかな?
流石に




