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迷子のおじさん  作者: イオン
4章 アンス戦争編
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66話 コンドーショーイチ、マチダノブコ


俺と琴音はイーシキハイを招き入れて部屋に備えつけの応接ソファに向かい合って座る


流石スイートルームだ。フッカフカだわ


琴音曰く、わからないなりに、聞いているだけでも勉強になるからだそうだ。

熱心だなー


これも若さか、、、

俺が琴音なら任せて寝るぞ。



イーシキハイも琴音の同席は大歓迎だそうだ。


ま、そりゃそうか。



「えーと、それで、、、?」



「ああ、ラングレン殿から興味深い話を聞きましてね」

「イセカイから来たとか」


あーそれか

こっちでは異世界人はやっぱり珍しいのかな?


「是非お話しを伺わせていただきたい」


イーシキハイはそういってニヤッと笑う。



むしろ、これはチャンスじゃないか?

帰るためのヒントが見つかるかも、、、



「そ、その前にイーシキハイさんはどの程度イセカイ、、、僕の世界の事をご存知ですか?」



「ふむ、、、そうだな、、、」


「私が知りうる過去の歴史書や、文献などには、、、」



「まず、アンスで最も有名なのはコンドーショーイチだな」


近藤正一、、、


「彼は約1000年ほど前の人物で、、、」


1000年前!?

いつだ?平安時代とかか?



「彼が有名になったのは、このアンスの農業に革命をもたらした事でね」


農業、、、革命?


「当時のアンスでは土地が痩せるという考えが普及していなかったんだ」


あ、あぁ、確かあったなそんなの

同じ所で何度も同じ作物を育ててると

収穫量が減るとかなんとか



「なんでも、コンドーショーイチは当時のハーク帝国領内に居たようでね」


「その領地のある地域だけは異様に収穫量が安定していたそうで、、、」


「それを聞きつけた、当時のハーク帝国皇帝が直接会いに行き、その革命的なコンドー農法を広くアンスに広める事としたんだとか」


あーなるほど、アンスの人はそれで近藤正一を見つけた訳か


「コンドーショーイチの有名な言葉がある」



「曰く」


「ーーアンスにはトラクターも化学肥料もない、だが土と水は同じだ。手をかけ、心を込めて向き合えばきっと土地は応えてくれるーー」



トラクター?化学肥料?

1000年前の日本の人物が?どういう事だ?



「このトラクターと化学肥料が何なのかはわからないが、ジロー殿はご存知で?」


「え?えぇ、、、まぁ、、、」


「やっぱりそうかい」



訳がわからん

1000年前に転移した人が、トラクターや化学肥料なんて、、、

いや、時間軸がめちゃくちゃだったからあり得るのか?

はあ、、、わからん



「他にはーー」



「マチダノブコ」


町田信子、、、か



「彼女は比較的最近の人物だね。といっても200年程前になるが」


200年前、、、



「彼女が普及させたのは衛生という概念そのもの、、、かな」



「それまでのアンスには無かった、

手洗いやうがい、煮沸による消毒という考え方を説き、怪我人を処置する際の医療器具等に応用したとかなんとか。

既に、その当時でも飲み水の煮沸などはしていたらしいけど、、、、」


なるほどな、医療関係者かなにかだったのか

恐らく医者ではなく、もっと、、、

看護師とかか?



「それ以外にもなんでも川に流すなといった、上下水の考え方や、

毎日、掃除をしろ、布団を干せ、洗濯しろ、風呂に入れ、歯を磨け、、、といった変わった言葉もあるんだよ」


んん?なんだ、、、


どっかのおかん?か

いや、、、潔癖症?か


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