65話 夜の訪問者
心に深い傷を負った俺はシィルと別れ、今日泊まる場所へ向かった
「ワ、ワタシハオモシロカッタトオモウナー」
グハァッ
よせ、辞めろ琴音、それは逆効果だ
主に俺の心に
まぁ、それはそれとして、
最後にシィルに聞いた
佐藤一郎さんはどこで死んだのか?と
「あっち」
と指差したので
俺と琴音は手を合わせて祈った
どうか、安らかにと、、、
シィルは「イチローも昔同じ事してた」と言っていた
うん、やっぱり日本人なんだな佐藤一郎
だがおい、シィルに愛してるはヤヴァイ奴なんじゃないのか???
「帰ったのかジロー、コトネ」
ラングレンか、、、
うん?なんか汚れてる?
「どこかにいってたんですか?」
「ああ、魔物だ」
あーなるほど
こんな時でも、そして、自分の領土以外でもラングレンは魔物と戦うんだな
うん、尊敬するわ
「流石ですね」
「当然の事だ」
カッケェわ、マジで
「その、、、他領なので、その、、、やらなくても良かったりは?」
「ジロー、イセカイジンでまだ、このアンスの事を理解していないから許すが、、、」
「恩寵士とは民を守るものだ」
「覚えておけ」
恩寵士かーー
俺も一応恩寵士なんだよな、、、
とてもじゃないが、ラングレンのようにはなれる気がしないな
「民を守る、、、か」
オオソデ北の街での夜、俺と琴音は一応恩寵士なので宿舎として、結構豪華な宿屋を用意してくれていた
スイートルームみたいな造りで琴音とは相部屋で
部屋内で別部屋って感じだ
そして、
コンコンとドアがノックされる
誰だろ?もう夜なんだが、、、
「ジロー、コトネ様、イーシキハイだ。」
イーシキハイか、なんだろ?琴音への夜這いか?
だったら俺が守らなきゃな!
まぁ流石にそれはないか、、、下手すると国際問題だろうし
だが、俺はアンスの事はほとんど何も知らない
ラングレンは信用のおける人物なのだろうが、
言っている事の全てが事実とは限らないしな
恩寵だって借りパクしてるし
『、、、』
イーシキハイも、まだ知り合ったばかり油断はできない、、、
なんて事を悶々と考えているとーー
「はーい」
ガチャっ
あ、琴音が開けちゃった。
「こんばんは、コトネ様、夜分遅くに失礼します。」
イーシキハイは手にお盆と、その上には茶菓子?と紅茶かな?を載せて立っていた
「少し話しがしたくて、悪いとは思うのだが、よろしいかな?」
そう、優雅に挨拶する
話?
なんだろう、、、?




