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迷子のおじさん  作者: イオン
1章 異世界アンス
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6話 命がけの選択


穴の外の様子を伺う


ーーまだ居る


血のように赤く獰猛な瞳で、こっちを見ている


恐怖がまた襲ってくる


生物としての格が違う



『殴られても爆散はしない』



大きく息を一つ吐いた

恐怖が少し引いていくのを感じる



大丈夫まだ、白い人型は俺を視認できていないようだ



俺は素早く目的のモノを確認し、


ゆっくりと移動を開始する



目的のモノ、

それは穴のある大岩周辺の細長い岩だった

大きさ重さ形申し分ない



数個の小石をポケットに入れつつ



意を決して少し細長い岩を持つ


ぐぅっ!重いが、、、いける!


50kgはある大きめの岩だったが、今の俺ならもてる



どーだ!リアスめ



『余計な事を考えるな』


白い人型に注意を向ける


「グルルルルル」


牙を剥き出しにして威嚇なのか?吠えている



岩を持ちながら、慎重に大岩の裏側、死角となる位置へ移動し、そこから大岩を登る


50kgの岩を持ちながら

大岩を登るなど本来ならあり得ない



だが、力が漲る、片手は岩を抱えながら、もう片方の手と両足で昇り切る


下を見ると足が竦む

高さ10mはある


「本当にいけるかな?」


『この程度の高さなら問題ない。どの道奴を殺さねば我も貴様も先はない』



やるしかないか



ふぅ、短く息を吐き

俺はそっとポケットから小石を取り出して、



振りかぶるーー



全力で投げたソレは白い人型の胸辺りに命中し、

こっちを向く


完全に目が合った


「グワァオオオオオオオッ!」


怖い

だがもう引き返せない


白い人型は大声で吠えながら、川に向かってジャンプ

あの3mはある巨体が軽々と宙を舞う


川を飛び越え、着地と同時に俺めがけて猛ダッシュ!



俺は大岩から持っている岩を振りかぶり、奴が大岩の下に来るタイミングに合わせて


奴めがけて俺ごと飛んだーー


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