56話 恩寵に代わるモノ
うーむ結婚ではないよな?セーフだよな?
里美、翔太、お父さんセーフだよな?
いや、そうじゃない
誓ってくれたんだ。琴音は。
か弱い身体で。
それで良いじゃないか。
俺も守ろう誓いを。
絶対に琴音を守る。味方でいる。
うん。それでいい。
さて、旅に同行者ができたな。
ラングレンか。
なんか、ただただ怖い奴だと思ってたけど、
ひたすらに真面目な奴なんだな
道理も筋も弁えてるし立派な男だ。
素直に羨ましいと思う
俺もあんな男になりたいわー
民を守り、魔物を狩る
言うは易しってやつだな
『あの男は強い。心もな』
リアスさんまでベタ褒めじゃないか
『だから厄介だな』
ズコーっ
なんでだよ、良いじゃないか
『あの男は信念を曲げない、恩寵は渡さないだろう』
あーね。それは確かに。
でもさ、ラングレンは領土を守ってるわけじゃん?
『うむ』
恩寵を失ったら守れないってのはその通りじゃん?
『うむ』
俺ら悪者じゃん
『、、、』
なんか言えや
そりゃ、今すぐ答えの出る話じゃないのは解る
恩寵に頼り切った歪なアンスの世界
だが、その恩寵が人々を守っているのもまた事実
お前らの世界は歪だから恩寵はもらっていくねー
果たしてそれでいいのだろうか?
ダメだろうなあ、、、
いや、だからと言って回収を諦める訳にはいかないんだが
いや待てよ?
そもそもリアスが言うには1000年の約束だった訳じゃん?
なら、その後は?
アンスの人間が考えない訳ないよな?
『そうだ』
おっと、リアスさんのターンか!
『恩寵とはそうだな、その場しのぎの方法だったのだ、人間にとってのな』
ふむふむ
それで?
『それでとは?』
いや、だからその後だよ、なんかリアスにも考えがあったんだろ?
『無い』
ズコーッ
無いのかよ!
『言ったであろう1000年の約束だと』
『その後の事は人間が考える事だ』
え?元からそういう約束だったの?
『そうだ』
え?じゃあなんでまだ今の人間は恩寵に頼り切ってんの?
『知らん』
そ、それはそうか
でもなるほどな
問題は代替案か
人間には恩寵に変わる何かが必要って事か
、、、それは何?
『知らん』
あ、うん、リアスはそうだろうね




