54話 可能性
「わかりました、戦争に参加します」
そう言うと今度は横から
「ダメ!」
こ、琴音、、、
まぁ、そうだよな、、、
見に行くのと、実際に参加するのとではそりゃもう
ラングレンの言葉わからない筈なのに察しちゃったか、、、
でも、、、
「琴音」
「絶対ダメ!なんで次郎が命をかけなければならないの?そんなの絶対おかしいよ!」
「聞いてくれ、琴音」
「ヤダ!聞かない!絶対ダメです!」
「俺は、、、死ぬつもりは無いよ」
「そんなのわからないじゃない!死ぬかもしれないところに送り出せるわけない!どうしても次郎が行くなら私も行く!わ、私も戦う!」
なんか、琴音らしくないな
そんな言い方して俺をわざと困らせようとして、、、
あーさっき泣いちゃったしなぁ、、、
「琴音、俺は、、、俺はいつか日本に帰るつもりだ」
「そ、それとこれとは関係が、、、」
「ある」
「に、日本に帰るつもりだから、死ぬつもりは無いとか論理的に破綻してるよ!」
「そうじゃないんだ」
「恩寵を集めないと帰れる可能性すら見つけられないんだ」
「異世界転移の方法はリアスも知らないって話したよね?」
「そ、そうね!だからこそ、恩寵集めたって帰れる保証にはならないじゃない!」
「俺もそう思う」
「でもね、恩寵を集めなかったらゼロだ」
「うっ」
「俺は、ゼロを1にはできなくても、0.01いや、0.001だろうと可能性のある事をしたいんだ」
「や、ヤダ、、、行っちゃヤダ」
「これは譲れない」
「うぅ〜」
「分かってくれ、納得してくれとは言わない、でも、どうか俺の目的は否定しないで欲しいんだ」
「うぅ〜」
「という事で、ラングレンさん大丈夫です」
「ほ、本当にいい、、、のか?」
ラングレンのくせに空気読むなや
「こ、コホン」
ラングレンは一つ咳払いをして
「では、以前渡した推薦状は廃棄してくれ、あれは一般兵への推薦だからな」
「戦争には私も同行するし、隣国オオソデの国王にも私から説明し、要請もする、監督官も私がやろう、元々私は今回の戦争には参加予定は無かったのだし」
カントクカン?まあ、今はおいとこう、後でわかるだろうし
「え?でも、急いでもここから後5日はかかりますよ?戦争までは更に、、、」
「その、まあ、、、言いにくいが監視でもある」
あーそうか。トンズラこかれても困ると
「魔物は大丈夫なんですか?その、ほら、対応とか」
「ああ、この後教会に戦力を要請する」
あーね。他の恩寵士に守ってもらうのか。あれ?でも?
「他の恩寵士?に頼むんですか?」
「ああ」
「その恩寵士の領土は?」
「掛け持ちしてもらう」
ブラック労働の見本をみたなあ、、、
いやまあ、それ程の事態って事か、俺という存在は教会にとって
「わかりました、よろしくお願いします」
「うぅ〜」
あ、1人納得はしてない




