↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
迷子のおじさん  作者: イオン
4章 アンス戦争編
PR
53/186

51話 系


「あぅ、あ、じ、次郎っ」


「ぶ、、ぶじで、、、よ、、よかっ、、、」



まるで張り詰めていた糸が切れたようにーー


俺は泣いていた



「ご、ごめっ、、あ、こ、、ことね、、、つ、つれてっ、、、」


言葉が出ない、色んな感情がごちゃ混ぜになる


「け、けが、、、けが、、、あ」


「お、おれ、、、ことね、、、ま、、まもらなきゃ、、、な、、、、なのに、、、」


「ま、まも、、、まもの、、、が、、、もも、もう、、い、いな、、、」


琴音はまるで、泣きじゃくる小さな子供をあやすような声で


俺を撫でながら言う


「よしよし」


「よしよし」


「大丈夫だよ、私はここにいるよ」




ふぅーーーーーーーー




落ち着け




うん、よし




俺は琴音から手を離して少し照れながら



「あーその、、、怪我はないか?」



「うん、元気だよ」



「そっか、良かった」



「その、、、何があったの?」



「知らないのか?」



「う、うん、突然、物が壊れる大きな音と揺れがあって、そのあと悲鳴が聞こえて、、、そしたら、ドアがドンッて」


「それで、外に出ようとドアを触ってもビクともしなくて、、、」



「魔物がでたんだ」



「え?街中に?」


「そう」



「じゃあ、さっきのは、、、」



「うん」



「とりあえず、ここから出よう、崩れるかもしれないし」


俺は努めて冷静に言う


「わかったわ荷物を纏めるね」


「ああ、俺も自分の荷物を取って来る」


直ぐに宿の自分の部屋に行く

ここはどうやら無事だったようだ


置いたばかりの荷物を持ち、部屋の外にでる


そこには琴音が待っていた


「行きましょう」


「ああ」



俺たち2人が宿屋から出たところで、


ラングレンが立っていた



「うん?ジローか?何故ここに、、、?」


「ラングレンさん」


「とにかく、ここは危険だ直ぐに避難しろ、魔物だ」



あーそうか、魔物の出現の知らせを受けて来たのか


「魔物はもう倒しましたよ」



「なんだと?」


一瞬で空気が変わるーー


ラングレンは俺の胸ぐらを掴んで激昂する


「ふざけるな!周りを見てみろ!!!一体何人死んだと思っている?」


「今はお前のくだらん冗談を聞いている暇はない!!!」



し、しまっ


慌てて取り繕おうとする俺の横からーー


「やめて下さい!」


琴音がラングレンを突き飛ばそうとして、逆に尻もちを突く

うん、まあ、相手は恩寵士だしね



それでも、琴音は食い下がって直ぐに起き上がりながら


「手を離して下さい!」


っと、俺を掴むラングレンの腕を引き離そうとする



「、、、よせ、コトネ、分かった離す」



琴音が何を言っているのかはわからないのだろうが、その様子を見て取って

そう言い、ラングレンは手を離し、


「とにかく、ここは危険だ直ぐにコトネと逃げろ」


そう、俺に向かって言う


と、そこで俺の足元にさっきの魔物のものであろう魔玉が落ちている事に気がつく


「ラ、ラングレンさん、こ、これ、、、」


そう言いながら魔玉を指差す


「うん?」


そう言いながらラングレンは魔玉を手に取り



「魔玉だな、、、一体どういう事だ?」



「話を聞かせてもらうぞ」



ラングレンはそう言って、ついて来いと言わんばかりの態度で教会の方に歩き出した


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。