48話 ユビキリ
俺たちは、ユビキリから最も西の街から、東へ出発した
最初に目指すのは、ユビキリから西の街、
その次に、ユビキリ
いやほんと、街の正式名称がコレって、、、
街から街はおおよそ12km間隔で点在しているが街の配置は地形なんかの問題であくまでも目安だそうだ
『恩寵の保管場所から等間隔なのだろう』
あーなるほど。うん確かにそうかも?
でも、なんでリアスがそんな事知ってんの?
『保管場所を等間隔に配置したのは我だ』
あーそうか、そうだったわ
つまり、この街の配置はリアスの都市計画ってワケ?
『そうしろとは言っていない、恩寵の保管場所を等間隔に置いただけだ』
あーうんつまり、恩寵の保管場所に合わせて3000年かけて周辺にも街ができたって事か
街道は石造りとまではいかないがしっかりと踏み固められており、所々には馬車の轍や、高い物見台?を見かける
あそこから旗や狼煙を使って、魔物発見時などの緊急連絡を恩寵士に取るそうだ
うん、合理的だな
日本も昔は旗や狼煙で連絡取るのが普通だったしな
領土内の恩寵士は旗や狼煙で連絡をとる時間を含めて、どんなに離れていても1時間以内には駆けつけてくるそうだ
半径30kmを、、、だぜ?
「おそらく時速100kmは越えてますね」
「だ、だよな、恩寵士はバイクかよ」
それから、およそ3日かけて、ユビキリの街についた
なお、最初のラングレンが居たユビキリから、次のユビキリから西の街までは馬車を使ってみたんだが、、、
俺も琴音も盛大に吐いた
うんあれは乗り物じゃないね、
恩寵士の俺は平気だったが、
琴音はお尻や腰もめちゃくちゃ痛かったらしい
ゴムタイヤもサスペンションもない不整地の走行ってのはかくも過酷だったか、、、
道中、魔物とは遭遇しなかった
うん、ここも森とは大違いだね
ユビキリの西の街で一泊した翌朝、俺たちはユビキリに向けて徒歩で出発した
日程に余裕もあるし馬車での移動は別の意味で過酷だしな
シスターさんが用意してくれた旅の一式は、
ランタン、簡易テント、丈夫そうな服や革靴、マント、少量の油や、塩なんかの調味料に、
それと、マッチとセットで燃やすとやつ大量に煙が出る乾燥させた植物に色々混ぜて固めたモノ?
が入っていた
なんでも魔物と遭遇して運良く逃げ切れたらこれを燃やして知らせるのだそう
後は、それらを纏めて詰められる大きめのリュックだった
「テントは一つだけみたいだね」
琴音は嬉しいのか恥ずかしいのかよくわからんトーンで言う
「使う必要になったら俺は外で寝るよ」
「、、、むむぅ」
、、、はぁ
「使わずに済むよう急ぐか、ベッドで寝たいし」
「そうだね」
ーーユビキリの街
「ふぅ、ようやく着いたな。琴音疲れてるよな?先に宿を取って、今日はゆっくりしようか?」
「はぁ、はぁ、う、うん」
まぁ、そうだよな
途中からは荷物は全て俺が持ったとはいえ、体力的に厳しかったか
出発時はこれからも旅するんだから自分の荷物は自分で持つって張り切ってたんだが、、、
「気にするな。俺もリアスが居なければ同じ状態になってる自信がある。」
「、、、うん」
宿屋に入り荷物を置く、琴音はしばらく自室で休むみたいだ
『出かけるぞ』
ん?どこに?
『保管場所を確認したい』
あー、恩寵の?
『そうだ』




