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迷子のおじさん  作者: イオン
3章 恩寵と共にあれかし
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45話 情報の収集と整理


武器屋から帰り琴音を伴って宿屋の自室に


「戦争に出発するまでの期間約二週間は情報収集に充てようと思う」



「情報収集?」



「うん」



「俺たちはこのアンスの人達の事をまだ、ほとんど知らない」


「そうね」



「それで、まずは知る事から始めようと思うんだ」



「それは、常識って言っていた事?」



「そう。特に、人間の領域の地理や、国家形態、宗教なんかは重要だと思う。そこまで詳しくは調べられないと思うけどなるべくたくさん情報は仕入れたい」


「あとは、生活様式、例えば

一般人は普段どうやって生活をしているのか?

恩寵士とは一般人にとってなんなのか?

リアス教やリアスに対する考え方は?

戦争についてももっと詳しく聞こうと思うんだ。」


「えっと、、、私は構わないけど、その、、、何故?」



「俺はリアスを宿した恩寵士だけど、その事はまだ秘密というか、言っても誰にも信じてもらえない。神話の事もだけど、証明のしようがないし、下手すると異端者扱いでおたずねものになるかもしれないし」


「そんな、大袈裟じゃ、、、」



「いや、ラングレンと話してそう思ったんだ」


「とにかく、一般人として目立たないよう、このアンスの人達の常識を知るのは、ここで生きていくには必須だと思う」



「わかった。手伝うわ」



「いや、琴音は言語の習得に集中して欲しい」


「でも、そうだな、夜の食事は一緒に取ろうか?その日集めた情報を共有したいし」



「むむぅ、、、わかった、がんばる」


「良い子だ」


「むー」




それからの二週間


俺たちは、できる限りこの世界について調べた。


俺は街の人に話を聞き、琴音はそれを紙にまとめていった。


紙はそこそこ高価でA4ほどの大きさで一枚あたり銅貨1枚で、

庶民は安価な、木の板を使うのが一般的らしい



琴音はこういう作業が妙に上手かった。


聞いた話を項目ごとに分けて、重要そうなところには印をつけ、地図を見つければ自分なりに書き写していく。


元々こういうことが得意な子だったんだろう。


そう、褒めると、


「えっへん」


と胸を張っていた。



そして、二週間かけて俺たちが知ったことは――だいたいこんなところだった。



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