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迷子のおじさん  作者: イオン
3章 恩寵と共にあれかし
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43話 アンスの戦争?


『あの張り紙を見ろ』



ん?

なになに


第16回オオソデ防衛戦争?


え?戦争してんの?

人間同士で?



『そのようだな』



はぁー人間ってのはどの時代、どの世界でも戦争するんだな


『我が人と居た頃は戦争などしていなかったぞ』


え?そうなの?


『そんな事をしていたら魔物に殺される』


あーうん

より強力な外敵で一致団結ってやつか



『なんだそれは?』



ん?

いや、よくあるでしょ?

プロパガンダ?ってやつ


例えばどこどこの国はこんなにも強くて武器を集めて弱い国を襲おうとしてる悪い国だ!

だから、やられる前に団結してやっつけろ!


みたいな?



『なるほどな』


リアスから質問されたの初めてかもしれん


いや、2回目か?



『魔物はプロパガンダ、団結は幻想という事か』



過去一意味不明な言葉でましたー




とはいえ、ラングレンの推薦状はこれのことか



なんでも、

「戦争の折これを隣国オオソデに持っていって城兵に見せろ」

だそうだ



『戦争に行け』


えぇ、、、


『見に行け』


ああ、そういう意味ね


まあ、確かにオオソデ防衛戦争って書いてるから恩寵士が絡んでるのは間違いないんだろうけど



張り紙をよく見る


えーとなになに?


第16回オオソデ防衛戦争


募集要項 一般兵の参加求む


日時 オオソデへ1ヶ月までに集合


場所は、、、オオソデ国北部国境ここユビキリから約100km歩いて10日はかかるな


給与は、、、おお?銀貨1枚


は?安く無いか??


え?命かけるのに銀貨1枚?


確か一般的な労働者の給与が月に銀貨1枚じゃなかったか?


一カ月分の給与やるから死ねと?しかも移動に10日とか、往復で損じゃねえか


舐めてんだろこれは流石に



『知っている者に話しを聞け』



あーうんそうね



同じ張り紙を見ていた同年代のおじさんに

「あ、あのー、参加されるんですか?」



「ん?ああ勿論だよ、今回こそは抽選に当たると良いなー」


「ち、抽選?」



「ん?知らないのか?一般兵士枠は毎回抽選だよ」



「えっと、、、それは何故ですか?」



「決まってるじゃないか、人気がありすぎてだよ」



ガーン

愛国心が爆発してんなアンス

いや、このラングレンの領土ユビキリの人はそうなのかもしれん

10日もかけて移動して、往復20日だぞ、、、

一カ月の給与で命かけた上に、希望者多すぎて抽選とか

割りに合わないと思うんだが



「なんせ立ってるだけだしねー」


ん?



「立ってるだけなんですか?戦争なのに?」



「そうだけど?」



「戦わないんですか?」



「ははは」



いや、なにその俺が凄い滑ったのをフォローするような笑いは



「もしかして、見に行った事もないのかい?」



「え、ええ、、、」



「恩寵士様が戦ってくれるからね、遠くから見てるだけさ」


「道中の食事なんかも結構豪華でさ、行軍中も正に英雄って感じで皆が応援してくれてさ、他にも泊まるところも用意してくれるんだよ」


んん?


「戦争ってのはお祭りさ、出店もでるよ」



で、出店?


「そう、遠くから出店で食べ物でも買って、食べならがら見てるだけさ」


「他にも催し物があったりするんだ。劇とかね」



劇?


それもう、観客やん



帰りに再度教会に寄り

シスターに頼んでいた旅の必需品一式を受け取り

宿にもどった


ラングレンは居なかった


流石に2人分の旅装に必需品だと結構な量だな、、、


いつぞやのシィルはもっと軽装だったと思うけど


まぁ、旅慣れると必要な物がどんどん減るっていうしな


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