36話 お守り
斎藤一郎太、、、450年前
絶対そうだよな、、、
そっか、やっぱり俺たちだけが特別なんかじゃない
他にもいたんだ!
いや、もしかしたら今もどこかにいるのかもしれない
同じ異世界転移者が、、、
部屋に戻って、琴音にも情報を共有する
琴音も斎藤一郎太さんには驚いていたようだ
そりゃね、
でも、450年前か、、、彼?は一体いつからきたんだろうか?
そして、地球には帰れたんだろうか?
それとも、、、
まぁ、資料がないんじゃな、、、
なお、琴音と相談し、魔玉をたくさん持っている事は隠す事にした。
大金だしね、人間に盗まれたり、襲われたら洒落にならん
「そういえば、前に渡した魔玉はまだ持ってる?貴重品みたいだし、俺が持っていようか?」
琴音はギュッと胸元を握りしめながら
「だ、ダメっ!」
「ほ、ほら、綺麗だし、私も何かあった時に困るといけないから」
あーまあ、確かに
俺とはぐれたり、いざって時の財産として琴音も持っておいた方がいいか
「わかった、ひと財産だしな」
そう言うと、ホッとしたように琴音は力を少し緩めた
「俺になにかあった時は、躊躇わずに売れよ」
そう言うと、琴音は
「や、ヤダっ!売らないもん」
と、子供みたいな反応を返してくる
「えぇ、、、いやだってな?俺にいつなにがあるかもわからないし、、、」
「次郎は強いじゃん、なにもないよ」
「いや、ここは異世界だし恩寵士?は俺よりも遥かに強いみたいだし」
「うぅーーーーー」
ちょっと琴音は泣きそうになる
「ごめんごめん、意地悪を言いたい訳じゃないんだ」
「わかった。とりあえずそれは琴音が持っていてくれ」
「、、、うん」
そう言いながら琴音はずーっと大事そうに魔玉を握りしめていた
やれやれ、価値があるとわかった途端これか
強欲は身を滅ぼしますよ琴音さん?
「、、、ばか」
琴音のつぶやきは誰にも聞こえていなかった




