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迷子のおじさん  作者: イオン
3章 恩寵と共にあれかし
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35話 サイトウイチロウタ


き、金貨だ

しかも1枚2枚なんてしけた量じゃねえ!


ジャラジャラ言うてます


いやもう、ジャランジャラン、、、!

うひひひひ


リアスに魔玉を売れなんて言われて

シスターさんに試しに手持ちの魔玉を一つ見せたところ


これですわ


白い人型程度の魔玉でこれとはアンスの物価ぶっ壊れてんなー


『魔物とは人間にとってそれだけ危険な存在なのだ』


あー熊ハンターみたいな?

いや、白い人型と熊を戦わせたら、、、

うん、余裕で白い人型だな

なんてったってサイズが違う


喧嘩は数じゃねえ、質量だ



『それだけではない。魔玉は恩寵士が使う』



えーと、ドユコト?


『恩寵士は人間の食事以外にも、魔玉を定期的に吸収しなければ死ぬ』


うええええええええ

じゃあ俺も?


『無論だ』


『だが、貴様はそうだな、、、少なくとも10年は吸収しなくてもしなん』


あ、そうなの?

なら、恩寵士も?


『他の恩寵士は違う、我の本体と我から切り離した恩寵とでは、、、燃費が違う』


あーなるほど


『おおよそだが、ひと月に1個は必要だ』


ちなみに俺は?


『1個で半年は持つ』


はぇー全然違うな



まあ、なにはともあれ一瞬で大金持ちだ

異世界ちょろ〜


ってもリアスがいなければ魔玉が手に入るどころか転移5分で白い人型に殴られて死んでたしな


俺も琴音も



シスターさんには色々質問し過ぎたうえに、

魔玉見せた時なんか明らかに疑いの眼差しだったしな


教会にも、いつまでも居られないな

なるべく早くでよう



「ってことで、まずは宿屋に移らないか?」



「そうね」


『我はどこでもかまわん』


「その後は、旅の装備を整えないとだし、恩寵士の情報と神話の情報も仕入れないとな」


『うむ』


「ラングレンからは恩寵返してもらわなくていいのか?」


『あ奴が、素直に返すとは思えん。それに、、、』

 

それに?


『もし戦いになれば貴様も我も、そこの女も死ぬ』



うん。マジのやつなんだな



「わかった」



あのガンギマリ具合だったしね、今でも軽くトラウマだよ、、、



『だが、いずれは返してもらう』




と、そこでドアがノックされる


「私だ。ラングレンだ」


ドキリッとするが


「は、はい!」


「ちょっといいか?入るぞ」


といいつつそのまま入ってくる。


「昨夜、魔玉を売ったそうだな?」


「どこで手に入れた?何故お前が持っている?」


え?え?なんかマズかった?

そりゃ大金だもんな、、、

カツアゲかな?

いやでも、ラングレンは金持ちそうだし


『拾った事にしろ』


せ、せやね


「た、旅の途中で、た、たまたま拾いました」


玉だけに


「たまたま拾ったか、、、まぁそうだろうなただの人間がマトモに手に入れられる筈がないか」


い、いけた、なんか納得してくれた


「他にもあるのか?」


『無いと言え』


「い、いえ、あれだけです、珍しかったもので拾って持っていました」


「そうか、、、」


「運が良かったな、あれは大変な価値がある、せいぜいその運に感謝するがよい」


「は、はい」



あ、そーいえば、、、


「あ、あの!」



「うん?なんだ?」



「その、なんで教会は魔玉の、買取をしているのですか?」



「ああ、なんだそんな事か」



「魔玉の流通を管理できるのは世界中の街に支部を持つ教会だけだからな」


「あーなるほど。」


「うむ。といっても、教会が買取を初めたのは、ここ数百年だな。」


「なんでも450年ほど前にサイトウイチロウタと言う人物が教会に持ち込んだ資料を元に初めたらしいぞ」



え?斉藤一郎太?



「邪魔したな」



「ま、待って、待って下さい!」


「さ、斉藤一郎太って?」


「うん?だから教会に魔玉買取のシステムを持ち込んだ人物だ。当時では画期的でな。教会では有名で、司祭は必須教養として学ぶのだ」


そ、そんな、、、いや絶対そうだ


「その、、、他に、く、詳しい情報は?」


「サイトウイチロウタのか?」


「は、はい」


「無いな。容姿も性別も年齢も習った覚えはない。名前だけだ」



「では、失礼する」


といってまた、返事も待たずにラングレンは去っていった


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