33話 文明の味
ラングレンの、領土の周りは変わった城壁だった
主に俺たち側だけに文字通り壁があり、それがずーっと見えなくなるまで続いている
また、高さは恐らく15mほどなのだが、10mおきに1mほどの間隔があいている
これ意味があるのか?
「あのーこの城壁が続く先全てラングレンさんの領土なのですか?」
「いや、途中までだな」
「この防壁は境界だ、魔物と人類との」
はぇーこれは凄い見えなくなるまで城壁があるし
「長さはどれぐらいあるんですか?」
「フッ所々きれてはいるがおよそ2500kmだ」
ファッ!?
す、すげぇ、、、
「我々人類が何千年もかけて築いたのだ」
「魔物と戦い、切り取ったのだ」
「この防壁もまた恩寵の加護と祝福の証」
「所々空いてる穴は?」
「魔物から逃げ込む為の穴だな」
あーなるほどあそこから人間は入って、魔物は身体がでかいから通れないと
これは素直に凄いなー
『我が去る前から建て始めていたな』
3000年以上かけて!
『かくも見事になっているとはな』
リアスの声は懐かしそうで、
誇らしそうだったーー
「恩寵士様だ!」
「ラングレン様!おかえりなさい」
「ラングレン様!以前の魔物の討伐ありがとうございました!」
「後ろに居るのは、、、?」
はぇ〜ラングレンさんって凄い人なのね
めちゃくちゃ村人?に歓迎されてるし
「うむ。恩寵と共にあれかし」
「「「恩寵と共にあれかし!!!」」」
『、、、ふん』
リアスさん?
『なんでもない』
「ラングレンさんやっぱり領主様なのでは?」
「恩寵士だ。村の管理や役人は別の者がやっている」
「そ、そうでしたね。それにしても凄い慕われてますね、流石です」
「恩寵士とは民を守り導くものだからな。領主と勘違いしてしまうのも無理はない」
そして、
「ついたぞ、私の家だ」
えーと、、、なんていうか、めちゃくちゃデカくない???
入り口になんか厳ついスライム?の石像あるし
『これはあまり変わらんな』
リアスさん?
『昔の我だ』
不定形の魔物だったのかな?
まぁつまり、ここは教会か
そりゃそうだ、ラングレンさん司祭様だし
「この者達に、飯と湯と服を、私は祈りを捧げてくる」
ラングレンさんはシスター?にそう告げてそそくさと去ってしまった
シスターさんは胡散臭げな顔でこっちを見ながらも
「恩寵の慈悲溢れる教会へようこそ、どうぞこちらへ、恩寵士様とリアス様の加護が在らん事を」
まぁ、なにはともあれご飯だ
琴音も村が見えてから目に見えて機嫌が良さそうだし、今もキラキラした目でこっちを見てる
あー何言ってんのかわからんのか
言葉がわからない設定を考えないとな、、、
俺は言葉が分かるのに琴音はわからない理由を
「琴音」
「はい?」
「琴音は俺たちの部族では特別な一族出身で、言葉が違う事にするか?」
「!そうよね、バックストーリーを作っておくのね」
「うん、だから自然にこれから覚えますよーみたいにできるかもしれないし。後でさっきのシスターさんにでも言葉教えてもらえるように頼んでみるよ」
「次郎が教えてくれないの?」
「いや、俺は言葉わかるけど、文字とかわからんし」
うん、俺も自分の言ってる意味がわからん
「しばらくはゆっくりできるでしょうし、一度今後の事を話し合いましょう」
「それもそうだな」
リアスもいいか?
『うむ』
ご飯を食べ、持ってきてくれたお湯で体を洗い、渡された服を着る
ご飯は正直美味しくはなかったがほんのり感じる塩味が泣けた
琴音も泣きながら笑ってた。
渡された服は粗末な貫頭衣だった。
琴音のスーツは洗えば大丈夫そうだったが、
俺の服はボロボロ過ぎて雑巾にするそうだ
あばよ相棒、、、




