22話 サバイバル
あれから何度か魔物の襲撃を受けた
全てワンパンだが、その度に白川さんは気絶するのでは無いか?ってくらい悲鳴をあげていた
そりゃそうだ
俺には曲がりなりにもリアスの恩寵があるし
この森で既に5日過ごしている
『仕方ないな、今日はここで野営だ』
そうだな、リアスの言う通り
白川さんの顔は青色通り越して土気色に見える
既に何度か吐いてたしな
「今日はここで、野営しましょう、人里まではまだ90km以上ありますし」
「や、やえいですか?」
「はい、今の白川さんの状態ではこれ以上行動するのは不可能です、眠れないかもしれませんが、横になるだけでも」
「ご、ごめんなさい」
「謝らないでください、困った時はお互い様ですよ」
「はい」
「では、私はこのまま見張りをするので、、、白川さんはそうですね、その木の根元に横になりましょうか?」
「あ、あの」
「はい?」
「火はおこさないんでしょうか?」
あーうん。火ね。
俺も森に入った最初の日におこそうと思ったんだけどね、、、
ライター持ってないんだなこれが
リアスに火をおこせないか聞いてみると、
火をおこすと山のように魔物が押し寄せるらしく
『フッ恩寵士として生きる覚悟が芽生えたか』
とか言い出したので却下だ
「この森で火をおこすと魔物が大量に押し寄せてくるのでその、、、」
「あ、じゃあ、いいです!」
その日、白川さんは一睡もできなかったようだ
無理もないか
ちょっとした物音でもビクビクしてたし
次の日、なんとかまだ歩けそうな白川さんとともにゆっくりではあるが移動を開始する
「辛くなったら遠慮なく言ってください。休憩を挟みますので」
「き、距離はあとどれくらいでしょうか?」
「90kmはありますね」
「きゅ、きゅうじゅうですか」
「はい、なので昨日のペースで後10〜20日でしょうか」
そして、白川さんは無言になった




