150話 好奇のシルオール
それからミリアは教会の人を集めて宣言した、キーソはリアスに返したと
今後は全ての恩寵領土の物見台に魔玉槍を配備し
その製造や魔玉の拠出も教会の総力をあげて行うと
教会内、各地の恩寵士の反発は当然あるだろうが
ミリアにしかできないからこそ、上手くやってほしい
「そのミリアさん大丈夫なのかな?」
「うん、まあ、、、わからない」
「でも、信じるしか無いのかなって」
「うん、、、」
アンスにとってはいつかは起こるが、
当代の世代からすると、、、
俺はとんでもないアンスの変革が今始まった事を実感する
でも、、、
やるしか、、、無いのか、、、
本当にこれで良かったのだろうか?
その想いは拭えない
いくらアンスの未来が閉ざされていたとしても。
今を無事に生きられたならそれで、と思う事もまた俺は間違いだとは思えないから。
それから一旦琴音を連れてイダテンへと戻った
帰りはキーソの重力操作で空中遊覧だ
琴音も最初はびびっていたけど
慣れると楽しそうにしていた
そして、ちょうどそこで、シィルに会った
「やっほージローコトネ」
「ああ、シィルか」
「こんにちはシィルちゃん」
「よかったーコトネ、元気でて」
「あ、ああ、あの時はごめんね」
「あの時って?」
「ほら、その戦争の事とか魔玉槍の事とかで気持ちぐちゃぐちゃになってその」
「シィルちゃんの前で泣いちゃったの」
そうだったのか、、、
琴音も思い詰めてたんだな
そして、空気が凍るーー
「うん、だからボクがせんそーおわらせてきたよ」
「「え?」」
「うん?コトネが困ってたからさ、せんそーやめさせてきた」
ん?は?え?
「ガチで?」
「ガチで」
「えっと、その、シィルちゃんってシルオールなの?」
「そうだよー」
シィルがシルオール?
いやいやいや、嘘やろ?
流石にそれは、、、なぁ?
お、おい、リアス落ち着けよ?
子供の冗談間に受けて
いきなり襲いかかったりすんなよ?
『あ、ああ』
リアスも面食らってるのか?
「2人ともだいじょーぶ?」
「なんか、あわあわしてて面白いけど?」
「な、なあ、シィル?」
「ん?なにー?」
「リアスって魔物知ってるか?」
「んー?リアス、、、どっかで、、、」
「あ」
「うん。覚えてるよー」
「何回やっつけてもボクに挑んでくる面白い子」
「懐かしいなー」
おいおい、マジなのか?
「もう、ずーっと見てないから死んじゃったのかな?」
り、リアス、、、頼むから突然俺の身体を奪うなよ?
『あ、、、ああ』
「それがどうしたの?」
「い、いや、いいんだ」
ど、どうする?
リアスの話がマジなら今目の前にいるのは世界最強レベルの魔物って事は、、、
怒らせたらイダテンが滅ぶ
「琴音、琴音」
「な、何?次郎」
俺は小声で琴音に話しかける。
「シィルをどうにかできるか?」
「どうにかって?」
「その、、、穏便にというか、、、」
「穏便って、、、怒ってないよ?シィルちゃん」
確かに。
ど、どうする?
い、いつ、リアスが、爆発してもおかしくない。
リアスキレる、シィルキレる、イダテン滅ぶ
完璧なコンボになっちまう
こうなったら!
「あ!なんかあっちに面白そうなものが!」
「え?どこどこ?」
「えーと、、、すごいあっち」
「えー?見えないけど?」
「すーっごいあっち」
「んー?」
「い、行ってみたら?」
「うん」
そして、シィルはマジで消えた
こうして、イダテンの平和は守られた
「おーい、ジローなにもなかったよ?」
守られなかった




