100話 始まりと終わりの地
森も空の上からならちっとも怖くないな
今もあそこにはウジャウジャと魔物がいるのだろうが、空から眺める分には鬱蒼とした森でしかない
そして遂にーー
「見えたぞ!」
「あのぽっかり空いてる所にある岩だ!」
そう叫ぶ
「いよいよか、、、」
と、レオグランハーク皇帝は渋い顔だ
まあ、な
思う所は多いだろうな、、、
「、、、」
ラングレンはいつもの糸目のままだが
表情はいつもの穏やかな顔ではなく緊張した面持ちだ
「遂に、、、遂に、、、」
ミリアは感激と、期待に満ちた目だな
初代聖女さんとかの記憶が反応してるのかな?
と、3者3様の様子を眺めながら
俺たちは岩の前に降り立った。
それと、石板を入れる為の箱である。
うん、まるで変わってないな
確かあの辺で白い人型と死闘繰り広げたっけ?
よく見ると一部草なんかが薄くなっているようにも見えるが、、、
「この穴から中へ入れます」
そう言って、俺がランタンを持って先導する
「うん、あるな。」
そこは俺とリアスが出た時のまま何も変わらず
石板と、、、リアスが入っていた皮袋があった
「こ、ここに3000年も、、、」
と、ミリアが
「リアス様、、、」
レオグランハーク皇帝は目を閉じてそう呟き
「、、、」
ラングレンは入り口で直立不動のままだった
今はそっとしておこう
「こ、これがリアスの入ってた?その身体?皮袋です、、、」
そう言って俺はリアスの皮袋を指差しつつ
ランタンで照らす
「まあ、、、」
「おお、、、」
「、、、!」
まあ、アンスの人からしたら聖遺物みたいなもんか?
汚い布とかいってごめんな
『ふん』
「それで、、、これが、例の神話の原典が書かれた石板です」
そう言いつつ、ちらっと確認する
うん、やっぱり書いてるな
千年ののち恩寵と共に我の元を訪れよって
「あ、、、嗚呼、、、」
と、ミリアは大粒の涙を流し
「、、、」
レオグランハーク皇帝も目を閉じてはいるが目には光るものが
「、、、」
ラングレンは複雑な表情で歯を食いしばっている
「で、では、これは誰が持ちますか?」
「無論私が」
そうミリアが言い
レオグランハーク皇帝もラングレンも静かに頷いた
「ラングレン、マントを外して丁重に包みなさい!」
「、、、ハ!」
「こちらのリアス様のお身体は、、、」
え?それも持って帰んの?
ガチ?




