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心に刺さる言葉

 悲鳴をあげて、正気に戻ったミラベルを見ながら私は満足げに頷く。


 よし。心理的に揺さぶりを掛ければいいのか。


 そう思ってどうだ!と占い師をみる。

 もちろん、目を合わせるなんてことはしない。

 さっきなんか言ってたし、まず私には無理だし。


 すると占い師は、お腹を抱えて大笑いし出した。


「ふふふ、はーはっはっはっ。っ……まさか、う、打ち破られるとは…っく。実に面白い。」

「全然面白くない。」

「そんな面白い貴女にプレゼント。」

「え、いらない。」


 断りの言葉は聞き入れてもらえず、占い師は右手を高々とあげると再びパチンと指を鳴らした。

 今度は誰が入れ替わるんだとアレンたちも身構えるが、立ち位置は変わらなかった。

 その代わり、目の前から占い師はいなくなり、広場には見慣れぬ女性たちがいた。


 ざっと数えて20人ぐらいか?


 しかもみんな、部屋着とかネグリジェみたいな服装で。


「はぁ?」

「誰、あの子達。」

「知るわけないだろ。」

「ん?あの娘……」


 何かに気づいたノアが一人を指差す。

 指された所には凛に良く似た人がいた。


「え?凛?」


 その声に反応したかのように、こちらに向かって歩いてくる。


「……裸足だし、歩き方がゾンビみたい」

「気にするところが違います。」

「それより、どうすんの?」


 言い合っている間にもこちらに向かって女性たちはゾンビみたいに近づいてくる。


「さっきミラベルにしたことをすればいいってことじゃない?」


 でも、同じ台詞を言ったからといって、正気に戻るとは思えない。


「めんどくさいな。いつまでも寝てたら死んじゃうよ!!」


 反応無し。

 あぁ、そうですか。


「そんなに死にたいなら、今この場で殺してあげる!」


 言いきって、近くの地面に雷を落とす。

 爆音と焦げた匂いがする。


「いやーー!!」

「死にたくない!」

「か、雷!?」

「やめてーー!!」

「ぎゃーー!」


 さまざまな悲鳴を上げて、半分近くの女性がその場に経たりこむ。中には気絶している人もいるようだ。

 凛は自分の肩を抱いてガクブルしながら、「なんで?今、アルとデートしながらおやつ食べていたのに急に死神に追いかけ回されるの?意味わかんない」と呟いている。


「ナイス」

「ちょっ、どこがナイスなわけ?びっくりしたー。」

「でも、正気に戻った。」


 さあ次だと残りの人を見回せば、きれい目な人とぽっちゃりがいた。


「寝てばかりだとガリガリのミイラみたいになっちゃうよ!男性に嫌われて、骨と皮になって化け物みたいになっても知らないから!!」


「ば、化け物」

「ミイラ……」


 美人枠が落ちた。

 次。


「コロコロと坂道転がっていきそうな人たちは?どうするの?そのままいけば、家畜か豚か?あっ。豚はああ見えて脂肪は全然無いらしいから、豚に失礼だな。豚以下だ!」


「ぶ、豚以下……」

「そ、そんな。」


 ぽっちゃり枠もオッケー。


 残るは、あと一人。

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