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異世界教育物語(仮  作者: 月神波瑠
第1章 〜幼児期編
8/22

メイドの休日とメイドギルド

リリ視点で会話なしの一人芝居風に話が進む書き方や描写になっています。

リリの身の上話やメイドギルドの謎事やメイドを取り巻く様々な事です。

わかりずらい表現で読みづらいかもしれません。

独り言風のため12歳のリリには難しい単語は""で囲み入れてます。

(目安ですが小学6年生の漢字チェッカーで習ってない字があります……)

よろしくお付き合い下さい。


最後まで読んで頂けると幸いです。せっかくのキャラとメイドギルドの設定ですので〜。

 今、私は先日あったことを奥様にお話ししてお休みをもらいホーク村から一番近いメイドギルドがある、馬車で三時間ほど離れたメイフィスの街にいます。


 まずメイドギルドとは職業メイドが登録できる女性専用の専門ギルドのことです、ちなみに同職で男性の方の職業に執事ボーイがありますが、執事ギルドはございません。

 

 メイドギルドは誰でも希望すれば登録できるものでもございません、メイド経験かメイド訓練を少なくとも三年間の勤めか"推薦"がなければ登録できないのです。


 なぜ、12歳の私が登録できたかと言うと、少し長くなりますが私の身の上話です。私は8歳から孤児院にお世話になっていました、両親が流行病にかかり死んでしまいほかに家族がいなかったようで、メイドギルド経営の孤児院に引き取られたのです。


 幼い頃の記憶が"曖昧"で、なぜこの王領に住んでいていて、両親の家族もいないのかもわかりません。ただ、貧しいながらもお母様お父様は大切に私を育ててくれました。

 読み書きや計算などの《《勉強も上手く教えてくれ》》勉強は楽しかったです。


 メイドギルドは孤児院を経営しているとお話ししましたが、単なる孤児院ではありません、孤児院には男の子もいますが女の子の中で入所したときに才能があればメイドになるためのメイド訓練をしてくれます。

 また、この国の普通の孤児院も10歳になると仕事の訓練を少しずつしていきます、孤児院を出ても食べていけるようするためです。私が受けたメイド訓練といっても日々の孤児院の子供たちの世話をして、週何度かのメイドギルドに登録した方々が孤児院に数人で交代に教えに来てくれます。ただ、ときには"実習形式"での訓練もございます。


 《《礼儀作法》》や《《教養》》や《《言葉ずかい》》や家事のほかにもいろいろです、メイドギルドのメイドは単なるハウスキーパーではございませんよ、詳しいことは知りませんが、噂ではこの国家を支えているのはメイドギルドだと言われています、ええあくまで噂です本当かはわかりません。


 私がいた孤児院は多くの子供逹が居ましたが、メイドの才能があるのは私だけでした。いまでも不思議に思います、私の《《どこに才能》》があったのか教えてもらえませんでした。


 無事12歳で孤児院を出ることになりメイドギルドに登録し、バンフリート家で働くことができ奥様も旦那様も良くしていただいてます、お嬢様も正直妹に思えて可愛いです、何かとお転婆ですが……あ、これは内緒です。

 長々となりましたがそんなこともありメイドギルドに登録しランクも一番低いG級の見習いメイドになりました。


 ここから『本題』です。――今日、私がここメイドギルドに来た理由です。


 メイドギルドの登録のときいくつかの約束ごとを制約として教えられます。いくつかありますが、大切な報告の中に職業メイドの証しとして貰えるメイド章に変化があったときにはギルドに報告するというものです。

 そのある変化とは、ある条件下で現れる《《謎の現象》》だそうで、メイドギルドでは『イベント』と呼ばれるものです。これは決してご主人様や周りの方々にも話ことすら許されない《《絶対秘密》》なことなんです。

(あ、イベントの現象が現れたことです)


 そのイベントらしき事がいま私に起きています、ただ……私に起きている事はイベントとは違うと思っています。

 そのことで、受付の人にメイド章を見せて"事情"も含めてお話ししています。


 その"事情"とは私の契約についてです、旦那様もご存知なのですが奥様から契約のときに黙ってて欲しいとお願いされていることで、実は私の本当の《《ご主人様は坊ちゃま》》で0歳の赤ちゃんで、将来どのような方になられるかわかりませんが、将来をみこしてのことと私のことを思ってのことなんだと奥様が言っていました。


 ただ、受付の人にメイド章を見せると急にソワソワし出しました。

 王都のギルド本部に"連絡"をしないといけない……

 メイドギルドに勤めてからはじめて見たのだの……

 "最重要案件"が発生した……

 本部のギルド長に"連絡"しなと……

 なんでこんなときギルド長いないんだ……。


 とものすごく慌てています、えっと――確かにイベントは《《謎の現象》》だとは思いますし、このことは私も知っていますし受付けの人も知っている事だと思います。


 なぜ、そんなに受付の人は慌てているんでしょう、わたしは壊れたんだと思って報告に来ているつもりで『ただ……』。

 ギルド長は外にでていてお戻りになる時間がわからないとのことで、ひとまずは奥の部屋に通されました。


 お部屋は応接室とかそんな感じのお部屋ではありません、調度品も豪華で気品があり貴族様がお使いになるようなお部屋なんでしょうかバンフリート家のお屋敷しか私は見たことがありませんが、それよりか何倍も立派で始めてみる光景です。


 さすがにメイドギルドです、だされる紅茶も美味しいです、私も早く美味しい紅茶を奥様や旦那様やお嬢様に入れて差し上げたいです。

 ただ、坊っちゃま――ごめんなさい、まだお飲みになるのはお早いと思うので大きくなられてからちゃんとお入れしますよ。


 ……ふぅー美味しいー。


 実はメイドギルド普通のギルドとは違い特殊なギルドなんです。わかっていますよね(笑)


 いろいろ話が外れてしまい申し訳ありません、メイドにはメイドとしてお仕えする"誉れ"があります、メイドの誉れは一人の方に一生メイドとしてお仕えするのが『最高の誉れ』なのです、いえ特に複数人の方にお仕えすることは特に問題もありませんしメイドの"職歴"に問題もありません。


 最高の誉れと言われる理由があります、それは初代メイドギルド長のお母上様がメイドで生涯ただ一人の方に仕えた伝説級のお方で、メイドなのに演劇や吟遊詩人に語られるメイド界の憧れのお方なのですよ。


 そのことを初めてお会いしたときに奥様とお話ししたとき"熱弁"してしまい、それならとご主人様を坊っちゃまにして下さいました、それが奥様が私のためと言った理由なのかもしれません。


 ただ、坊っちゃまはまだ生まれてきておらず、しかもお腹の中で性別もわからない状況です、なぜか契約ができたのかも不思議です……熱くなってしまってすいません。


 メイドギルドに来た理由ですが、先日坊っちゃまをお世話したとき急にメイド章が何かを告げるように震えだしメイド章の中央の石の色が変わっていました。


 先日生まれたばかりですよ? イベントと呼ばれるようなことはおかしいです、ギルドの方にもこれは壊れているんだとお伝えましたが、ギルドの方はまだ慌てています。

 ただ、非常に私は"困惑"しています、それが『壊れてない』としたら……ご主人様は0歳の赤ちゃんで普通に発生することはない『特別なイベント』のことです。


 メイド達の方々から語り継がれるいる『恋愛ルート』と言う特別なイベントです。


 メイドにはご主人様と契約のときいくつかの禁止事項があり、その中にご主様との『恋愛』は絶対禁止です、これは絶対で破ればメイドギルドを"除名処分"になります。

 ただメイドからの片想いはこれに触れないと教えられています。


 しかし、例外があります、両想いで特殊な条件下で起きると言われているのが『恋愛ルート』です。


 演劇にもなるほどの伝説級の『恋愛ルート』お伽話(おとぎばなし)ですから私になんってって思いますが、まさか――私にも――って期待する憧れのシュチュエーションなんです。


 恋愛ルートは「恋愛ルートキター」と言うとその瞬間から……

 『職業メイドのまま、

 すべての禁止事項が無効化、

 自由な恋愛が解禁、

 国王様の王命でもメイドを自由にすることが出来ない絶対防御が常時発動、

 なにをしても許される免罪符の取得、

 伝説級の無魔法「トリセツ」の取得』


 あくまでも演劇のことで本当ではないとは思っています、ただ立場はメイドでも実は――ってきなことで女の子が憧れることなんですよ、特に無魔法の『トリセツ』は詠唱は非常に長いですが威力が凄い《《防御不可な極大魔法》》なんだとか。


 あ、熱くなり過ぎました、すいません……話しを戻すと、壊れていなくてもって考えるだけでモゥー……、――本当に失礼いたしました。


 受付の人からイベントが現れると真のメイドになるために新たな制約をする必要があるとお話しをされています。


 私の目の前に『メイドの十戒』と言う何か凄い名称の書類があります、片想いしたメイドが記入すると言う書類でしょうか。


 早く壊れていると認めて欲しいものです。

(急に恥ずかしくなって来ました)


 王都のギルド本部と連絡の上、"確認業務"があるそうで"故障"でも"交換"は受け付けてられない、メイド章もそのままお持ち下さいとは……。

(そうですか、待ってる間がちょっと疲れてそうなんですが)

 はあ……二ケ月もかかるんですか、わかりました。故障だと自分で納得して忘れます、ありがとうございます。


 メイド十戒の書類はどうすればいいんでしょう? ひとまずは目を通してて下さいと……。

(ハァー)

 ―――――――――

 一)私の奉仕は今後15年から10年くらいしかありません。

 その間に少しでもあなたと離れている事はとても辛いのです。

 私が真の契約する前にどうかその事を忘れないでください。

 二)あなたが私に何を求めているのか、

 私がそれを理解するまで待って欲しい。

 三)私にとって一番大切な事はあなたからの優しい一言なのです。

 四)私のもとから長い時間はなれたり、

 私の仕事を邪魔させないでください。

 わたしはあなたさまを世話している自分が嬉しいのです、

 そして奥様がもいるかもしれない

 でも……私にはあなたしかいないのです。

 五)時には私の心に話し掛けてください。

 あなたの話してくれる心の言葉の意味など感じられなくても、

 私には全身であなたの心の言葉を理解できるのです。

 ……

 途中 略

 ……

 十)最後のその時まで一緒にいて欲しい。

 「もうメイド服が似合ってない」

 「絶対可憐でもない」などと言わないで欲しい。

 あなたが隣にいてくれることが私を幸せにするのだから。

 どうか忘れないで下さい、

 私はいつもあなたを愛していると言う事を

  ―――――――――


 こ、これは例文ですか! 意味不明です、全くわかりません意味が……ああ、呼んでて恥ずかしくなりました先に言ってください。


 自分で考えるんですか! 例文通りでも良いんですか! いや、――いいです。


 では、ギルド長が戻れれるのが遅いのでしたら、また後日でお願いします。

 そう言って私はメイドギルドを後にしました。


 ――正直に言うと今日はすごく疲れました、これはもう休日どころではありません。

ここまで読んで頂きありがとうございました。


「トリセツ」いい歌ですよね歌詞が素晴らしー歌われてみたい一曲です

犬の十戒は大好きなフレーズですけど、ネタ的に面白そうだなのでつい使ってしまいました。

気になる方は検索サイトで「犬の十戒」で検索して下さい。



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