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パスタ

「あ、ん?…ふーん。ねぇねぇ、なんか君たちカップル感が増したね。」

あの後色んなことをして、入り口付近で待っていた歌乃ちゃんと合流した。

「え!?そ、そんなこと無いんじゃないかな?あはは…。」

「…。」

私が否定したのに、鷹咲君は無言を貫いた。え?そこは私と否定するところじゃないの?バカなの?

「あれ?鷹咲君は何も言わないけど、沈黙は肯定と受け取るよ?もしかして、やっと付き合った?」

「「付き合ってない!」」

「その割にはカップルなんだけどな…。」

「どういうことなんだよそれは。」

鷹咲君は呆れたように返事した。できればさっきそんな風にして否定してくれればよかったのに…。

「ねぇねぇ、もう17時だからご飯行かない?」

最初に提案したのは歌乃ちゃんだった。

「お、いいな。なんか食べたいものとかあるのか?」

歌乃ちゃんに続き、鷹咲君は気の利かせた言葉をかけてくれた。

「あ〜、私は特に無いな〜。天ちゃんは?」

「私?そうだな〜、パスタとか?」

「お、いいね!流石天ちゃん!そうしよそうしよ〜。」

「ファミレスか本格的なやつ、どっちがいいんだ?」

「安いからファミレスでいいんじゃない?あ、それで言うなら鷹咲が奢ってよ!」

「えぇ…嫌なんだけど。でもまあ、篠原が高いやつばっか頼まないならいいよ。」

「え!?やった〜サンキュー鷹咲!」

「本当にいいの?」

「ああ。あと、涼風は高いのでも何でも頼んでいいからな。」

「やっぱ付き合ってる…。」

「と、とにかく!早く行こ!」

「天ちゃん、照れてるんだね。」

「うるさい!」

そうしてファミレスに向かったのでした…。

なんか緊張してきちゃったな…。



ガチャ

「いらっしゃいませ、何名様ですか?」

「3人です。」

「3名様ですね。奥の席にご案内します。」

お店に到着して、席に着いた。

「タッチパネルか、最近ってどこもこれなのか?」

「そうだね。どこもこれじゃない?」

「ふーん。あ、俺アラビアータにするわ。」

「え〜どうしよう。じゃあ私ナスとベーコンのボロネーゼ。」

「え、えっと…」

「ゆっくりで大丈夫だぞ。」

「私は…チーズとベーコンのボロネーゼで。」

「なんかすごい美味しそうだな。」

「だよね。天ちゃんって意外にそういうセンスが良いのかも。」

「そんなに?」

「「そんなに。」」

「うーん。」

メニューを選んだだけなのにそんなに褒められるなんて…これ褒められてるんだよね?

「俺ちょっとトイレ行ってくる。」

「いってら〜。」

「いってらっしゃい。」

そうして、今この席は私と歌乃ちゃんの2人だけになった。

「ねぇねぇ、結局のところ付き合ってるの?」

「付き合ってはないけど、私としては好意的に接してるつもりだから、片想いって感じかな〜。」

私は歌乃ちゃんに本心を告げたのだが…。

「天ちゃんって意外に鈍感なの?」

「え?」

「いや、え?じゃないでしょ。どう考えても鷹咲が天ちゃんに優しくしてるよ?」

「それは今日のことがあったから、そのお詫びとしてじゃ…。」

「そんな訳ないでしょ。そうだとしたら、付き合ってるか聞いたときに顔が赤くなる訳ないでしょ。」

「顔が赤くなるかどうかは人によるんじゃないかな…?」

「いやいや、絶対両想いだから。今度デートするするんだから、そのときに思い切って告白してみれば?」

「そういえばデートの約束したんだった…。」

「なんで天ちゃんが忘れてんの?」

「いや、今日は色々とあったから…。っ!」

その瞬間、少し胸が痛くなった。

「?天ちゃん大丈夫?」

「大丈夫だよ。気にしないで。」

「そう?まあとにかく、告白しないことには進展も何も無いからね。」

「…分かった。頑張ってみる。」

そんなこんなでちょうど話が終わったときに、

「戻りました〜。」

鷹咲君が帰ってきた。

「タイミングいいね。もしかして聞いてた?」

「そんな訳ないだろ。デートは忘れてないから。」

ん?

「あれ?」

「鷹咲君…?もしかして…。」

「聞いてなんか無いよ。どうせそういう話してたんだろうなって思っただけ。本当に当たってたみたいだけどね。」

「ふーん。あ、パスタ来たよ。」

そうして机に全員分のパスタが並べられた。

「それじゃあ、手を合わせて。」

「「「いただきます。」」」

そうして楽しい食事が始まったのだった…。

エピソードタイトルだけ見てもよく分からないですね。なんか面白い。

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