放課後
キーンコーンカーンコーン
「じゃあ今日はここまで、号令お願いします。」
「起立、気をつけ、礼。」
「「「ありがとうございました。」」」
そうして今日の授業が全て終わった。
掃除の時間はいつも通りだった。何も起きず、平和だと思える。そんな時間。
帰りのHRが終わり、放課後になった。
「鷹咲君、今日暇?」
ふと、帰る支度をしているときに声をかけられた。
涼風と篠原だった。
「暇だけど、どこかに行くのか?」
内容次第で2人について行こうと思ったので、とりあえず聞いてみた。
「3人でゲーセンにでも行きたいな〜って感じかな〜。」
「鷹咲君が良いならそういうことで行こうと思ったんだけど…ダメかな?」
涼風はちょっと上目遣いをして俺に問いかけた。
それが少し可愛いと思って、考える間も無く了承した。
「やった!じゃあとりあえず今日のことについて歌乃ちゃんに話しつつ歩いて行こうか。」
「そういえばまだ篠原には話してなかったのか。」
「え、そうだよ?ちゃんと話してよ。アドバイスしてあげたんだから。」
「アドバイスなんてしてくれたか?」
「したよ。多分。」
「じゃあしてないな。」
「いや、したから!」
そんな話をしていると、涼風がふと言った。
「正直あの時は断られると思ってなかったからびっくりしちゃった。私のせいで少し大事になっちゃったし、申し訳ないな〜。」
「まあ俺も涼風の立場だったらそうなってたと思うから、俺もかなり悪いと思うよ。」
「確かに悪かったかもしれないけど、勉強は大事だから。今度勉強教えてね?」
「了解。」
「なんかイチャついてない?私また邪魔になってる?」
「「イチャついてません!」」
「そう?」
「「そうだよ!」」
「その割には息ぴったりじゃん。今度デートもするんだし、いっそのこと付き合えば?」
「「ぴったりじゃない!」」
「wwほんとに息ぴったりだ。」
「草生やさないで!」
「本当だよ!」
「揃わなくなっちゃった…。やっぱ私邪魔?」
「篠原ってメンヘラみたいだよな」
「普通に失礼だよ?」
そんな会話をしながら歩いて、やがてゲームセンターに着いた。
「こんなところにゲーセンあったんだな。」
「ちょっと前にできたばっかだから知らない人も多いと思うよ。」
「2人で遊びに来たりもするのか?」
「当たり前でしょ?親友なんだし。」
「まあまあ、とにかく遊びましょうよ。」
「そうだな。じゃあ俺パンチングマシンやってくるから、2人でごゆっくり〜。」
「「させる訳ないでしょ!」」
「というかなんでよりによってパンチングマシンな訳?」
「鍛えた成果を見ないとな〜って。」
「はあ。天ちゃんってこういう人どう思う?」
「なんで私に振るの!?答えづらくない!?」
「いやいや、今後も付き合いが長くなる人にはキッパリ言わないと!」
「えぇ…まあそうだね。ちょっと場違い感がある…かな〜。」
「そんなに?」
「鷹咲って結構…。」
「え?何?なんで途中で言葉切ったの?」
「分かんな〜い。それより早くアレやりたいんだけど。」
そういって篠原はレースゲームの方を指さした。
「あ…さいですか。」
某レースゲームの結果から言わせていただくと、何故か俺が1位、篠原が2位、そして最下位が涼風だった。
「篠原はもう少し上手いのかと思ってたけど、案外そんなことないんだな。」
「腹立つからそんなこと言わないで。」
「次何やるんだ?」
「普通にクレーンゲームしたい。」
「あ、私もやりたい!」
「じゃあクレーンゲームにするか。仕方ないから涼風の分は俺出すよ。」
「え?」
「いや、流石にそれは鷹咲君に悪いよ…。」
「いいのいいの、今日のお詫びもかねて、これくらいはさせてくれ。」
「え?」
「じゃあお言葉に甘えちゃおうかな。」
「え?」
どうやらここには「え?」botがいるらしいので、一応声をかける。
「篠原、さっきから「え?」しか言ってないがどうしたんだ?」
「君たちいつから付き合ってるの?」
「「はい?」」
「いや、あまりにも恋人同士の会話じゃない?気のせい?」
「俺らまだ付き合ってないし。」
「いやいやいやいや、あり得ないでしょ。」
「アリ〇ールでしょ。」
「色々と問題になるからやめてくれる?」
「ごめん。」
「ま…まあ、とりあえずクレーンゲームやろう?」
「そうだな。篠原、1人で頑張るんだぞ?」
「やっぱ付き合ってるよね?」
俺の言葉に対する返答を無視して俺と涼風は2人でクレーンゲームをしに向かった。篠原は1人でぶつぶつ言いながら立ち尽くしていた。
付き合ってないです




