お菓子な勉強会
「勉強する気はあるのかな?」
私はみんなより少し遅く…とは言っても10分だけ遅れて来たのだが、2人ともジュースを飲んでお菓子も食べてスマホをいじっていた。
「ちょっと弁明させてくれない?」
「いいでしょう。歌乃ちゃん、言ってみなさいよ。」
「私たちは鷹咲の連絡先を持って無かったから登録してただけです。」
「え?まだ連絡先交換してなかったの?」
「そうだよ?」
「鷹咲君と歌乃ちゃんって休みの日とかも一緒にお見舞い来てくれてたよね?」
「そうなんだけどな?学校で打ち合わせだけしたり、直接家まで迎えに行ったりしてたから、交換するなんてことを思いつかなかったんだ。」
家まで迎えに行った…?
「鷹咲君。私の聞き間違いじゃなければさ、歌乃ちゃんの家まで鷹咲君が迎えに行ってたっていう風なこと言わなかった?」
「「あ。」」
浮気ですか?
「あ。って何?あ。って。浮気?」
「浮気だとしたら連絡先交換してないの割とおかしいけどな。」
「ほんとだよ。天ちゃんの為にやってることなのに。」
「ちなみに迎えに行ってたのは篠原が方向音痴だからだぞ。」
「そんなこと無いけどね。」
「あるけどな。」
「…ほんとに浮気してないんだよね?って言いたくなるくらい仲良いね。」
「まあ涼風が入院してるときは昼休みによく話してたからな。」
「まあとりあえず勉強しようね。」
「お前らって入試の点数どうだったんだ?」
「私は316点。」
「え?あ、私は302点なんだけど。歌乃ちゃんはもう少し頭良いのかと思ってた。」
「まあまあ、合格点スレスレなんだから今日は頑張ろうな。」
「鷹咲君は何点だったの?」
「ん?俺は482点だぞ?」
「5教科で18点しか落としてないの…?」
「鷹咲ってめっちゃ頭良いんだね。なんか尊敬だわ。」
「まあ首席入学では無かったからな。」
「私はなんでそれで首席じゃないのか不思議だよ。」
「まあ俺の勉強が足りなかったんだろ。努力不足だ。」
私は鷹咲君のこういうところも好き。
「まあ入試の話はそこまでにしておいて、まずは国語から勉強しようか。」
「え〜。」
「数学が良いな〜。」
「文句はやってから言え。」
「帰ろうかな。」
「ダメだぞ。」
まあそんなこんなでやり始めたのだが、鷹咲君の説明はとても分かりやすかった。
国語は漢字が大事らしく、漢字の対策については、日頃からその漢字を使用することで自然と出来るようになっていくということで、おおまかな用法を多く教えてもらった。
数学は公式を覚えることが大事ということで、二次方程式の解の公式の簡単な覚え方などを教えてもらった。
まあその他にも色々教えてもらった結果、昨日よりは確実に頭が良くなった。
教える側の技術が素晴らしいものであったからこんな風に思えたのだろう。
鷹咲君には感謝を述べ切れない。
勉強会は正午を過ぎ、太陽も天頂に上がりきる直前になっていた。
「もう昼か。お前ら飯どうする?」
「どんな選択肢があるの?」
「そうだな、俺が作る・どっかに食べに行く・コンビニとかで買ってくる。その3択かな。」
「え!?鷹咲君の手料理食べてみたい!」
「私も鷹咲の料理食べてみたいかも。」
「そ、そうか?じゃあ何食べたい?基本なんでも作れるが。」
「え〜?歌乃ちゃんは何食べたい?」
「私はね〜、折角だから鷹咲が1番自信あるものを食べてみたい。」
「あ!それ良いね!鷹咲君、お願いしていい?」
「まあ…お前らが良いならそれでいいぞ。」
「「やったー!」」
「その代わり、何が出てきても文句言うなよ?」
「言わないよ。」
「彼氏の手料理にいちゃもんは付けませーん。」
私たちは期待しながら鷹咲君の手料理を待つのだった。




