デートの始まり
私は待ち合わせ時間の30分前に駅に着いた。
今日は鷹咲君と一緒に、水族館に行く予定だ。もちろん、最後は…//
そんなことを思うと体が熱くなってくる。
「楽しみだな〜♪」
暇な時間、私はどういう告白をするかシュミレーションしていた。
もっと別のことをすればいいのに…。
「涼風!」
待ち合わせの時間まで10分くらいになってようやく鷹咲君が来た。いや私が早いだけだよ?
「その顔的に結構待たせた感じ?」
「ううん。私もさっき着いたところだから。」
「真偽は確かめないでおくが、よっぽど楽しみにしてたみたいだな。」
「そりゃあそうでしょ。デートだよデート。分かる?」
「分かるよ流石に。そういえば今日どこ行くんだ?」
「言ってなかったっけ?水族館だよ。」
「水族館?あー、了解。」
「え?なんか他のところが良かった?」
「いや、なんとなく何がしたいか分かっただけだ。」
もしかして気付かれた?水族館ってだけで?そんなことある?いやいや、あの鷹咲君のことだ、気付けるはずがない。でもデートという情報があるならワンチャンあるのか?
「そ、そうなんだ…。きっと分からないから身構えなくていいよ。」
「そうか?まあ身構えてるとあんまり楽しくなくなっちゃうか。」
「そうそう。楽しんでくれないと私も困っちゃうから。」
「よし。じゃあ行くか!…で、どこの水族館にどう行くんですか?」
「…なんにも伝えて無かったね私。彩霞水族館だから、電車で6駅移動してから徒歩6分だね。」
「6が多いな…。」
「不吉なこと言わないで!こればっかりは仕方ないから気にしないの!」
「分かってる分かってる。」
「もう…。」
私たちは話しながら電車に乗った。
電車の中ではあえて鷹咲君の肩に頭を乗せてカップルのように幸せな時間を過ごした。
6駅だから少しの時間だけど。
それでも嬉しかった。鷹咲君に嫌がられることもなかったから。
そうして私たちはなんやかんや水族館に着いた。
「思ったより混んでるね。」
やはり週末ということもあってか、なかなかに人が多い。
「見失わないようにしないとな。」
そう言いながら、鷹咲君は私の手を握って離れないようにした。
「え?た、鷹咲君?」
「嫌か?」
「嫌じゃないけど…大胆だね…//」
「まあ、近々恋人になりそうだからな。」
鷹咲君はやっぱり分かってるんじゃ…。
そう思いつつも、好きな人と手を繋いでいる安心感、喜びを感じてチケット購入の列に並んでいるのだった。
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