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最強騎士の罪と罰  作者: 成三
第1章 対魔族騎士育成学院編

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第7話 名前

「待たせたな、剣坂訓練騎士」


訓練を切り上げ、約束通り剣坂訓練騎士の所に来ると、木刀で素振りをしていた。


「もう、こんな美少女を待たせるなんて、まあ、鳴瀬教官を思いながら待てるなら、いくらでも待つことができるけどね」


剣坂訓練騎士は、相も変わらずウザかった。


「はいはい、そうゆうのはいいから、さっさとやるぞ」


「はい、ヤリますか」


「オイ、何か意味合いが違うぞ」


「何を言ってるかよく分かりません」


マジでウザかった、つい本気で殴りそうになるくらいウザかった。


「ちっ、さっさと掛かってこい」


「それじゃ、いきます」


そうゆうと、訓練場を動き周り、俺の背後を取った。


「桜花流 桜太刀」


俺の背後を取った後、横振りの太刀を繰り出した。

その動きは、ゴーレムの腕を切った時よりも速かった。

死角からの攻撃だったが、身をかがめ避けることができた。


「桜花流 桜落」


続けざまに俺目掛け、木刀を突き刺さしてきた。

攻撃の速度が速いのもあるが、攻撃から攻撃の組み立てがスムーズで、攻撃に隙が無かった。

だが、この程度なら、避けるのは容易く、前方に飛び避けることができた。


「もう当たらなあい、素の身体能力でそれって、ホント化け物だよね」


口調や言ってることは、いつも通りだったが、攻撃が当たらないことに、少なからず苛立ちを覚えているように感じた。


「そんなもんじゃないだろ、一撃くらい当ててみろ」


「そこまで言うなら当ててあげますよ」


そうゆうと後ろに下がり、抜刀の構えを取った。


「鳴瀬教官、もし攻撃を当てられたら、1つお願いを聞いてもらってもいいですか」


「別にいいぞ、まあ、当てられるのならな」


「約束ですからね」


そして、凄まじい量の魂力が足に集中しているのを感じた。

さっき魂集を習得したとは思えないほど、魂集の精度が高かった。


「桜花流 桜花・・・」


消えた。だが分かる、狙いは腹。


「一閃」


嘘だろ、魂纏を使っていないとはいえ、攻撃を避けきれないとは。

正直当てられるとは思っていなかった。


「ふふ、ふふふ、はははははは、やったああああああ、直撃だああああああああ」


めっちゃ喜んでいた。

凄くムカつく顔をしていたが、本当に直撃してしまったため、何も言い返せなかった。


「約束、覚えてますよね」


「ああ、それでお願いってなんなんだ」


「安心して、簡単なことだから」


そう言いながらめちゃニヤニヤしていた。

うわぁぁ、すっげえ嫌な予感する。


「私のこと、剣坂訓練騎士じゃなくて、斬華って呼んで下さい、そして、鳴瀬教官のことは成三って呼んでもいいでしょうか」


「はっ?」


予想外のお願いに、かなり驚いてしまった。


「別にいいでしょう、かなり凄いことしたんだから」


「はああ、凄く不本意だが、約束だからな、これからはそう呼ぶことにする」


「しゃああ、きたこれきたこれ」 


(私だけ名前呼びって、特別な感じがして最高じゃない、これで私達の関係も1歩前進ね」


「それじゃ、又明日な、斬華」


「はい、成三」


そうして、互いの名前を呼んだ後、この場を後にした。

次の日、訓練を始める前にある提案をすることにした。


「少し提案があるんだがいいか」


「提案ってなんでしょうか、鳴瀬教官」


「簡単なことだよ、ただお互いに名前で呼ぼうってだけだから」


「はああああああああああああああ、どうゆうことですか」


ああ、いい気味だぜ。いつも苛つかされてる分、めっちゃスッキリしたぜ。


「どうぜお前のことだから、特別感を出して、関係も1歩前進とか考えてたんだろうが、お前の思い通りにさせるわけないだろ」


「ああもううう、なんでよううううううううううう」


出会ってからいつもうるさかった斬華だが、今日はいつも以上にうるさかった。

だが、出会ってから初めてやり返せた気がして、最高の気分だった。

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