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最強騎士の罪と罰  作者: 成三
第1章 対魔族騎士育成学院編

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第6話 ゴーレム耐久訓練

キスにより、トラウマを植え付けられてから数日が経った。

予想よりも早く、全員が習得率100%になることができた。


「お前らにご褒美がある」


「えええ、何ですか鳴瀬教官、もしかして結婚指輪とかですかあ」


剣坂訓練騎士は、あれからも変わらずウザイままだった。


「なわけねえだろうが、ゴーレムだゴーレム」


「ゴーレムって、それのどこがご褒美なんだよ、俺の好きなもんくらい調べておけってんだ」


「そうだぜ、兄貴は肉が好物なんだぜ、ご褒美っていうなら大量の肉を持って来るだな」


この数日で学んだことがある、このバカコンビの癪に障る会話は、適当に流すのが良いということだ。


「ちゃんとご褒美だぜ、このゴーレムのおかげで強くなれるんだから」


フィスとランスは何か嫌なことを思い出したのか、冷や汗をかいていた。


「さあ、始めようか、ゴーレム耐久訓練を」


そうして、皆がグラウンドに移動して来た。


「それで、ゴーレム耐久訓練って言ったか、一体どうゆう訓練なんだ」


「名前の通りだ、永遠にゴーレムと戦う訓練だ」


「永遠ってどうゆうことですか?」


「まあ、取り敢えず戦えば分かるから、後分かってるとは思うが、2人は魂纏使うなよ」


「「やっぱりかあ」」


「それじゃ、ゴーレム耐久訓練、開始」


俺の声に反応し、ゴーレムが動きだした。


「いいですか皆さん、躊躇わず本気で攻撃しなさい」


「あれの硬さはまじで異常だからな」


フィスとランスは経験した事があり、このゴーレムのヤバさを知っていた。


「何ビビってやがるんだ、それでも首席と次席かよ」


「そうだぜ、そんなじゃ兄貴がトップをかっさらうぜ」


「プークスクス、トップとか言う前にまず3位の私を倒して下さあああい」


どんな時でもこの3人は通常操縦のようだ。


「見せてやるぜ訓練の成果をよ」


「イッケー、兄貴いい」


流石獣人と言ったところか、身体の使い方が上手く、そこに完全に習得した王羅の力が加わり、風を切るような拳が繰り出された。


「オラー」 ボキ


それでも、ゴーレムの硬さを破るほどの威力は出せなかったようだ。


「ああああああああああああああああ」


「兄貴いいいいいいいいいいいいいい」


ゴーレムにはヒビの1つもできなかったが、拳の方は骨にヒビが入り、手首も痛めてしまったようだ。


「他のやつも見てないで、さっさと攻撃しろ、今日の所はヒビを入れることができたら、後は模擬戦にしてやるから」


そう言って真っ先に動き出したのは、拳を砕かれたキオン訓練騎士だった。


「待てやコラ、俺の攻撃はまだ終わってねえぞ」


拳を砕かれても尚、その闘志は衰えず、獣のような目をしていた。

そして、キオン訓練騎士は先程とは違い、構えを取り集中していた。


「砕け散れえええ、クソゴーレム」


キオン訓練騎士は、地面を蹴り、先程の数倍の速さでゴーレムに接近した。

そのまま懐に潜り込み、砕けた拳で攻撃を繰り出した。


「しゃあああ」


砕けていた拳は、血を吹き出しさらに砕けてしまったが、その拳はゴーレムの表面を削り取っていた。


「よくやった、キオン訓練騎士、しかし教えてないのによくできたな」


魂集、全身に纏っていた魂力を一部に集め、他の部分が強化できなくなる代わりに、その部分の強化率を上げる、魂纏の技術である。

それをキオン訓練騎士は、教えてないのにやってみせたのだ。


「フィスやランスに教わったんだ」


「意外だな、お前は人から教わるのは好きじゃないと思っていたが」


「確かに教わるっていうのは、俺が格下みたいで嫌いだが、そんなプライドのせいで弱いままでいるのはもっと嫌だからな」


シャキーン


「あれ?思っていたより簡単じゃん」


キオン訓練騎士と話していると、剣坂訓練騎士があっさりとゴーレムの腕を刀で切り落としいた。


「おっ、おい、斬華」


「うん?どうしたん」


「お前もフィスとランスに教わったのか」


「別に、今キオンのを見て真似ただけだけど」


「嘘だろ」


キオン訓練騎士だけでなく、この場にいる全員が、剣坂訓練騎士の才能に驚愕していた。

そうゆう俺も、才能があるとは思っていたが、まさかここまでとは思っていなかった。


「それじゃ、模擬戦やろうか、キオン」


「お前には目がついてないのか、見ろよこの怪我、模擬戦なんてできるわけないだろ」


「剣坂訓練騎士、後で相手してやるから、先に第1訓練場に行ってろ」


「はああい」


面倒くさくなりそうだったため、取り敢えずこの場から離すことにした。


「まあ、人には個人差があるからな、余り気にするな」


それからも訓練を続けた。

フィスとランスは、少し手こずっていたが、魂纏を使わずにひびを入れることができた。

スキラも「兄貴に続くぜ」と言いながら、拙くも魂集を使うことができ、ひびを入れることができたが、他3名は今回の訓練で結果を出すことはできなかった。

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