幕間 アマリリスから
こんにちはこんばんは。はじめまして。あけましておめでとうございます。
わたくし、前作「僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です3」で初登場いたしました、アマリリスと申します。
もちろん、創造神様の使徒でございますのよ。
さらに恐れ多くも、二つ名として「聖魔剣機」という名をいただいております。
さて、第4作目もそろそろ終盤へ向かう頃でございますが、このタイミングでわたくしが登場いたしましたのは――
これ以上、本編に出番がないことが判明したからでございます。
・・・・悲しいですわね。
せっかくですので、この場を借りて、わたくしの二つ名である「聖魔剣機」についてご説明いたしますわ。
まず聖魔。
これは聖属性の使い手であり、なおかつ膨大な魔力を要する回復魔法の使い手、という意味でございます。
つぎに剣。
その名の通り、剣の使い手でもあるということですわ。
一応、シェラ様から手ほどきを受けておりますので、剣の腕は世界でも有数だと自負しておりますの。
そして最後の機。
これは誤字でも間違いでもございません。
機械の機で間違いありませんわ。
つまり、魔道具の作り手、という意味でございます。
わたくし、こう見えても、ずいぶん多くの魔道具を作り、世に送り出してきた実績がございますのよ。
魔道具には、作中でも語られております通り、錬金術で作るもの、付与魔法で作るものがございます。
要するに、魔力を込められた品が魔道具と呼ばれるのでございます。
わたくしは、錬金術と付与魔法の両方を扱えますので、魔力増幅、筋力増幅、動体視力の増幅、反射神経の増幅など、いろいろ作ってまいりました。
中でも一番の傑作は、やはり転移の魔道具でございましょうか。
あまりに強力すぎて、世では魔神具とまで呼ばれてしまいました。
それについては、少々反省しております。
・・・・とはいえ、あれは使徒になるための試験の一環として与えられた課題でもありましたので、不可抗力と言えば不可抗力ですわね。
ちなみに、ずっと昔には、わたくしのことを剣に姫と書いて剣姫と呼ぶ者もおりましたのよ。ふふふ。
口の悪い者は、剣鬼などとも申しておりましたけれど。
あら、そろそろ時間のようでございます。
くぅ・・・・せっかくの出番だというのに。
でもでも、今回はご主人様の出番がございません。
ですので、わたくしの出番がなくても、まあ、良いのでございます。
・・・・良いのでございますけれど。(でも悔しい)
ちなみに次回作、『僕に仕えるメイドは世界最強の英雄です。5』では、わたくしの出演が内定しております。
ですので、ここは大人しく、次の出番を待つことにいたしますわ。
それでは皆様、次回作でお会いいたしましょう。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
・・・・これで終わりだと思いました?
ここからは、私――使徒ダスキーに少しだけ時間をいただけることになりました。
え?
ダスキーって誰、ですって?
うーん、そうですね。
では、シリーズ本編第1作目・第2作目で勇者に「真なる力」を授けていた大賢者、と言えば分かるでしょうか。
その大賢者が、私です。
名をダスキーと申します。
シリーズ本編第3作目にも出番がなく、第4作目なら出してもらえるのではと思っていたのですが・・・・全然そんなことはありませんでした。
へこみます。
やはり、勇者がいないと私の出番は来ないのでしょうか。
このシリーズ、勇者の存在そのものがちょっと薄いですからね。
でも大賢者って、かなり重要なんですよ?
ちなみに今後の出番について聞いてみたところ、
「出すとしたら第5作目か第6作目」
とのことでした。
ずいぶん先ですね。
私もアマリリス同様、その日が来るまで大人しく待つことにします。
・・・・しくしく。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
はい、というわけで。
上の二人が出番がないとぐちぐち言っておりましたが、出番がない使徒三人目――託宣の巫女チャコールです~~~。
チャコールという名前、聞き覚えありますか~~?
・・・・ない。
ですよね~~。
おそらく、この名前が作中で出るのは今回が初めてかもしれません。
幕間でようやく名前を出してもらえました。やったー。
・・・・まあ、こんな雑な扱いなので、今後も出番は望み薄ですね。しくしく。
ちなみに私の役割も、第1作目と第2作目だけでございました。
やっぱりしくしくです。
ところで、本作に入れることができなかったエピソードを、今この場を借りて私が発表しようと思います。
それは何かと言いますと――
冒険者ギルドに存在しているSランク冒険者についてです。
現在、Sランク冒険者は三人。
赤髪の騎士さん。
黒の治癒士さん。
そして、魔族のメイザリンさんです。
このうち、創造神様の使徒でもある赤髪の騎士さんと黒の治癒士さんは、やがてSランク冒険者を辞退します。
理由は、これ以上目立つ地位にいることを避けるため。
なのですが、そのエピソードを本文に入れることができませんでした。
なので、ここでご紹介いたします。
それでは――スタート。
場所は、プラチナ王国にある冒険者ギルド総本部。
ここで赤髪の騎士と、黒の治癒士こと黒髪の聖女が、Sランク冒険者メイザリンを呼び出していた。
現在Sランク冒険者は三人在籍している。
そのうち二人――赤髪の騎士と黒髪の聖女は、ここで身を引き、メイザリンに今後のSランクを託そうと決めていたのだ。
二人は、当初の目的をすでに果たしていた。
創造神から下された命令――
社会的地位を築くこと。
そして、冒険者ギルドを権力者から守れるほど力ある組織に育てること。
この二つの目的は、すでに達成されたと言ってよかった。
今や冒険者ギルドは、冒険者たちの安全を守り、権力者の横槍を防ぐだけの力を持っている。
だからこそ、今日この場でSランクから退くのだ。
決意を聞いたメイザリンは、その願いを受け入れた。
「今までのお役目ぇ、ご苦労に存ずるぅ。これからは非力なれどぉ、このメイザリンがお引き受けいたす所存にございますぅ」
メイザリンは、Sランクを任せるに足る人物だった。
清廉潔白で、弱き者を見捨てない。
これからの冒険者ギルドを守ってくれるだろう。
二人はそう信じて、この決断をしたのである。
・・・・はい。
というわけで、以上のエピソードを無事に発表できました~。ぱちぱちぱち。
このお話、どうしても本編に入れられなかったので、私、託宣の巫女チャコールが、創造神様から託宣を受けたという体で発表させていただきました。
上の二人と合わせて、私たち三人も、本当はまだいろいろ設定があるんですけれどね。
ただ、それを出せるところまでこのシリーズが続くかどうかは・・・・まだ分かりません。
出ればいいなあ、と気長に待つことにいたします。
それでは皆さん。
いつか再会できることを祈って。




